08/07/07 22:55:43
★【洞爺湖サミット】中露首脳、自衛隊ヘリ断る 新千歳から洞爺湖へ車で移動
北海道洞爺湖サミットに出席した首脳のほとんどが、移動のために日本側が用意した自衛隊のヘリコプター
に乗ることを承諾するなか、ロシアのメドベージェフ大統領と中国の胡錦濤国家主席は拒否し陸路での移動を
選択した。安全上の理由から、ブッシュ米大統領と同様、自国のヘリを使いたかったようだが、日本側が難色を
示したため、断念した格好だ。
サミット会場となった洞爺湖は、新千歳空港から車で約１時間半。近年のサミットは警備の関係から都市部
から遠く離れた地方都市で開くようになったが、今回ほど空港から離れた場所で開かれたことはない。
中国が自衛隊のヘリ搭乗を拒んだのは、中国側の警護上の理由が大きい。元首クラスの要人が外遊する場合、
中央警衛局の要人警護の要員が随行するほか、交通や通信手段まで細かく内規で規定されている。安易に
外国の航空機や操縦士に要人の安全を委ねるわけにはいかないのだ。さらに、この内規自体が「国家機密」に
指定されている。
政治的な理由も無視できない。日本の自衛隊機に中国の元首が搭乗すれば、対日不信が根強い中国の国内
世論を刺激し、党や軍の高官経験者らからも強い批判を浴びる可能性もあった。
一方、ロシアのタス通信は７日、航空管制筋の話としてブッシュ大統領が６日に洞爺湖入りした際、新千歳空港
上空が一時、マヒしたと報じた。ブッシュ大統領は大統領専用機エアフォースワンで新千歳空港に到着し、
その後、専用ヘリに乗り換えて洞爺湖入りした。この間、離着陸する民間旅客機は３０～４０分遅れたという。
同通信は「このような問題は、ほかの首脳の到着の際には起きなかった」と報じ、招待された外国首脳の中で
唯一、自国の専用ヘリを使ったブッシュ大統領を皮肉った。
ロシア首脳では、エリツィン大統領が、１９９８年４月の橋本龍太郎首相との川奈会談の際、日本側が用意した
ヘリに乗り、会場入りしている。ちなみに、ブッシュ大統領を除く英独仏などの首脳は悪天候でヘリが飛ばず、
結局、陸路で会場入りした。
（MSN産経 2008.7.7 22:33）
URLﾘﾝｸ(sankei.jp.msn.com)
URLﾘﾝｸ(sankei.jp.msn.com)