08/07/06 10:18:40
韓国国内で最古の木塔が建っていた跡か、それとも「特殊な井戸」があった場所なのか? 百済初
期の王城だという説が有力なソウル市松坡区松坡洞の風納土城(史跡第11号)内のキョンダン地区で
今年4月、木塔跡と推定される建物跡が発掘された(4月30日付本紙報道)が、実は木塔ではなく「他
の用途」のために作られた建築物の跡である可能性が提起されている。
ソウル市の依頼を受けて発掘を行った韓神大博物館(権五栄〈クォン・オヨン〉責任調査員)は30
日午前、発掘現場で説明会を開き、「木塔跡と推定していた『206号遺構』について、追加の発掘調査
を進めた結果、方形竪穴を掘って井戸状の石造物を作り、その中に大量の土器をきちんと埋めた特殊
な性格の遺構であることが分かった」と発表した。穴は、一辺の長さが10メートル、深さ3メートルほ
どの規模で、石造物は板石や割石、砂利などを利用して作られていた。
博物館側は「具体的な用途はまだ分からない。しかし、完全に復元できたものだけでも70点余りに
達する土器群は、何かの儀式によって丹念に積み上げて納められたものとみられる」と語った。ここ
が祭祀用の建物と関連を持つ特殊な性格の井戸である可能性がある、というわけだ。
文化財庁は今年4月29日に緊急報道資料を出し、「この遺構は木塔跡と推定され、これが確認された
場合、東アジアで最も古い木塔跡となる」と発表していた。韓国文化遺産政策研究所のファン・ピョ
ンウ所長は、「文化財庁の発表が性急だったことは事実だが、ソウル市が追加発掘の計画を立てず、
遺跡の性格を正確に把握し難くなったという点がより大きな問題だ」と語った。
一方、この日の説明会で原型が復元されたキョンダン地区出土の円筒形器台(器の下に置く台。祭祀
に用いる)は、高さが70センチあり、これまで最大規模だった忠清南道公州宋山里古墳群出土の器台
を凌駕するものであることが分かった。
兪碩在(ユ・ソクジェ)記者
ソース:朝鮮日報日本語版<揺らぐ「東アジア最古の木塔」説>
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