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生活保護費、深谷市職員が言いなり支給…元組員のどう喝恐れ
埼玉県深谷市の元暴力団組員夫婦が生活保護費(医療扶助)を不正受給したとされる事件で、
市は30日、担当職員が元組員のどう喝を恐れて言うがままに支給していたことを認めた。
市は2003年1月から5年余りにわたり生活保護費計約1940万円を支給してきたが、
「処遇困難者」として担当職員間で引き継がれていたという。新井家光市長は記者会見で、
「職員の『ことなかれ主義』が暴力に屈した」と謝罪した。
生活保護法違反容疑で県警に逮捕されたのは深谷市上野台、指定暴力団稲川会系元組員の韓国人、
無職崔鳳海(60)と妻、育代(44)の両容疑者。崔容疑者は02年に交通事故で身体障害2級と認定され、
「働けなくなった」などとして市に生活保護を申請。03年1月から支給が始まった。
市によると、支給当初、崔容疑者が高級車を保有していることなどを把握。担当者が指摘すると、
崔容疑者は「お前らおれをなめているのか」「自分に対立する人間は消えていくんだ」などと大声を上げ、
ライターを投げつけたこともあったという。
こうした「どう喝」を何度も受けるうちに、「(崔容疑者に)何も言えなくなってしまった」という。
一方、市には03年6月以降、「マッサージ施術のため群馬県の接骨院に通っている」とする架空の申請が
毎月出されていた。しかし、市は接骨院への受診確認など必要な調査をしていなかった。
また、市が接骨院に直接支払う決まりの「施術費」(マッサージ治療代)は、「自分が立て替えた」とする
崔容疑者の言うがままに、担当者が自宅に出向いて渡していた。
市によると、崔容疑者は03年3月に交通事故の保険金約2200万円を受け取り、生活保護の対象外となった。
しかし、市に申告せず、高級車のベンツや日産プレジデントに乗ったり、ブランド品を身につけたりするなどしていた。
市と深谷署は07年4月、暴力団情報を共有する協定を締結したが、市は崔容疑者について照会しておらず、
刑事告発は今年2月になってからだった。
市は今年5月、時効(5年)分を除いた約1800万円の生活保護費(生活扶助約690万円、医療扶助約720万円、
住宅扶助約370万円など)を返還するよう通知したものの、返還されていない。
2人の逮捕容疑は医療扶助14万円分についての不正受給で、県警はほかの生活保護費についても捜査を進める。
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