08/06/27 08:09:09
「今回は4年前のアテネのような判定問題は絶対になくしたい」
北京五輪を目前に控え、世界テコンドー連盟(WTF)が再び活発に動き始めている。
2000年のシドニー五輪から正式種目として採択されたテコンドーは、04年のアテネでは
国際オリンピック委員会(IOC)のロケ会長が直接観戦する中、判定を不服として激しく
抗議する場面が数多くみられ、面子がつぶされた格好となった。そのため判定の公正さや
フェアプレー精神に傷がついたとの指摘が相次いだ。
05年のIOC総会で行われた正式種目採択に向けた投票ではかろうじて残ったが、将来的には
やはり不透明な状況にある。
その理由はライバルの空手が正式種目への採択を目指し活発な活動を展開しているからだ。
09年10月のコペンハーゲンでのIOC総会で、東京が2016年の五輪開催地として正式に決定
した場合、空手が正式種目として採択される可能性はさらに高まる。
そのような状況の中、世界テコンドー連盟は北京五輪を通じ、IOCに対してテコンドーの
公正さや普遍性をさらにアピールしたい考えだ。釜山では今月、北京五輪に参加する50カ国
100人以上のコーチ全員を招待してセミナーを開催し、フェアプレーを誓う決議文を満場一致
で採択した。また7月14日から18日まで北京で審判の合宿を行い、世界から選抜された29人の
国際審判の再教育も行うことになった。7月5日に結団式を行うテコンドー平和奉仕団も、
「テコンドーは世界平和に貢献する」という趣旨で考案されたものだ。今年は中国など7カ国に
派遣される予定だが、今後は188の加盟国すべてに派遣したい考えだ。
WTFの趙正源(チョ・ジョンウォン)総裁は25日、「非公式に確認したところでは、05年の
IOC総会でテコンドーは3票差で何とか生き残った。正式種目から一度外されてしまえば、再び
採択されるのはその何倍も大変なことになる。そのため今はもう一度気を引き締めなければ
ならない」と決意を新たにした。
姜鎬哲(カン・ホチョル)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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