08/06/25 15:04:35
韓国戦争(朝鮮戦争)の休戦直前に銃撃されて負傷し、北朝鮮へ連行された韓国軍捕虜が、
55年ぶりに北朝鮮を脱出し、韓国への帰国を目前に控えていることが24日分かった。
拉致被害者家族会の崔成竜(チェ・ソンヨン)代表はこの日、ソウル市松坡区にある
家族会の事務所で記者会見を開き、「韓国戦争中の1951年8月に17歳で入隊し、戦場に出征した
全羅北道完州郡出身のキム・ジンスさん(74)=仮名=が、今月14日夜に豆満江を渡って
北朝鮮を脱出し、現在第3国にとどまっている」と発表した。
崔代表によると、キムさんは一等中士(現在の下士=軍曹に相当)として出征していた
1953年7月、中国軍が休戦前の最後の攻撃を仕掛けていた江原道のクムソン地区でひざに
銃弾を浴び、捕虜として北朝鮮へ連行された。韓国側には「戦死した」と伝えられ、
陸軍の戦死者名簿に登載されていた。
その後、平壌で治療を受けたキムさんは、54年6月から40年余りにわたり、平安北道の
ホルドン鉱山、ハミョン炭鉱、サンハ炭鉱などで採掘の労働に従事させられた後、
90年代初めに咸鏡北道へ移住させられ、そこで農業を営んできたという。長きにわたる
重労働のため、17歳のときに150センチだった身長は140センチに縮み、体重も35キロに
過ぎない、と家族会は話している。
任敏赫(イム・ミンヒョク)記者
朝鮮日報
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