08/06/24 12:30:35
「じっとしているわけにはいきません。私たちも何かしなくては」--。
済州道(チェジュド)が“海のロト”と呼ばれるマグロに目を向けた。
昨年春に味わった苦い経験による。
3月、西帰浦(ソギィポ)南の海域にはマグロ漁場が造られた。釜山(プサン)の
巻き網漁船団は数千匹のマグロを漁獲し、10億ウォン(約1億391万円)の
収入を上げた。大当たりしたのだ。
しかし、済州道内の漁船は指をくわえ、ただ見ているだけだった。済州道内の2780隻の
漁船は約30トンの小規模船舶のうえ、沿岸漁業が主流だ。海に釣り糸を垂らして
漁獲する延縄漁業やイカ釣り漁船で太刀魚や鯛を主に獲っている。自陣でほかの
地域の漁船がマグロを漁獲し、大儲けしているのを黙って見ていなければならなかった理由だ。
これに済州道が立ち上がった。済州道は傘下機関の海洋水産資源研究所を通じ、
道内漁船もマグロを漁獲できる釣り方の研究に着手した。漁民は漁船を、
水産協同組合は餌(イワシやサバなど)を、行政機関は漁具の製作と漁場探索費用を
それぞれ提供し、試験漁業を行う予定だ。網ではない釣りでマグロを漁獲するという点で、
商品性も高くなるものと期待している。
これと同時にマグロ養殖の技術開発も推進している。済州の水温が生息環境に適しており、
海に養殖網を設け、2~3年幼魚を放し飼いするのだ。研究所はマグロの養殖が成功すれば、
30~50キロに成長したマグロの場合、1キロ当り3万(約3124円)~5万ウォン(約5206円)の
収益が見込まれるとして期待している。
朴容石(パク・ヨンソク)海洋水産資源研究所研究者は「以前はマグロの遠洋漁業も
巻き網漁船が行っていたケースが多かった」とし「このような経験を持つ漁民がいるので、
漁獲方法を研究し、済州の新しい魚種の所得事業をつくっていきたい」と話している。
中央日報 Joins.com
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