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6月23日(ブルームバーグ):収入ベースで中国2位の証券会社、中国銀河証券のチーフエコノミスト
左小蕾氏は23日、ドルが他のアジア通貨に対して反発するなかで、中国は人民元を下落させ得る
規模の資本逃避に備えるべきだとの見方を示した。
左氏はブルームバーグ・ニュースに電子メールで送付した記事で、1998年のアジア金融危機で示さ
れたように、新興市場の資本移動はドル相場のトレンドに「密接」に関係していると指摘。
ドル上昇に伴いアジア通貨からの資本流出が始まれば、人民元相場は悪化すると政府は想定
すべきだとの考えを示した。
円以外の10のアジア主要通貨のうち、ドルに対し過去2カ月間にフィリピン・ペソ(7%安)など9通貨が
下落。人民元は同期間に1.7%上昇した。
左氏は、投機的な短期資金いわゆるホットマネーをもたらす元高を見込んだ一方向への投資を抑制
するため、「実際に管理された変動相場制」を実施することで、政府は比較的公平なレートで人民元を
推移させるべきだと指摘。人民元が2005年7月のドル・ペッグ(連動)制廃止後に対ドルで20%上昇
したことを受け、「人民元の均衡相場を研究する時期だ」との考えを示した。
左氏は、大規模な資本逃避を防ぐため、政府は資金移動の管理強化に向けた草案を作るべきだと
している。さらに、投機的資金の「機会費用」増加を狙い、既存のファンドに両替税を課したり、あるいは
海外資金がより長期にわたり国内にとどまるよう義務付けることを提案した。
URLリンク(www.bloomberg.com)