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【書籍】 日本に隠されたアメリカへの「憧憬」~『親米と反米』吉見俊哉著[06/21]〉 - 暇つぶし2ch1:蚯蚓φ ★
08/06/22 12:38:54

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チャン・ジョンイルの本の中の問題/〈なぜ今、親米か反米か〉吉見俊哉著・オ・ソクチョル翻訳/
1万5000ウォン

村上龍と村上春樹は我が国(韓国)でかなり知られた日本作家だ。二人の小説を面白く読んだ時がいつ
のまにか15年前だから、両村上氏を比べる記憶が残っていない。それでも残った比較点は音楽に関連
する。春樹は高校時代からジャズに凝り、作家になる前には直接ジャズ・バーを運営していた。二冊
も翻訳されている春樹のジャズエッセイは彼がジャズに捧げた情熱の産物だ。一方、龍は小説のどれ
かで「日本にジャズがあふれているのは、アメリカとの戦争で負けたからだ。ベトナムのようにアメ
リカに勝った国ではジャズを聞かない」と揶揄した。

アメリカと戦争したり敗れたことはないが、ジャズを受け入れた私でもある。極論すれば、第二次世
界大戦以前から始まったフランス人の烈火のようなジャズ愛がなかったら、それはニュ-オーリンズ
の繁華街で演奏されるつまらないアメリカの民俗音楽に過ぎなかったかもしれない。龍のようにジ
ャズをアメリカ覇権主義の象徴と考える人は傷が多い人だ。米軍基地村でアメリカの日本占領を実感
して、米軍に身を売る日本女性を見ながら日本男性の自負心を傷つけられた龍にジャズは聞きたい音
楽ではなかったはずだ。

吉見俊哉の<なぜ今、親米か反米か>(2008、原題:『親米と反米―戦後日本の政治的無意識』)は龍
の興味深い言及とは反対に、ジャズは1920年代の早いうちに日本人の大衆的感受性をつかんだという
ことを教えてくれる。またこの本は、私たちの常識と異なり、幕末から明治維新初期の10年間の日本
人の開化モデルは、イギリスやフランスよりアメリカだったということも新たに明らかにしてくれる。
日本の知識人たちにアメリカは‘自由’と‘民主’のモデルだったし、アメリカの大衆文化と消費文
化は大衆の日常生活に幅広く入りこんだ。1929年に出版されたある評論集は「アメリカ的ではない日
本がどこにあるか。アメリカを除いて日本が存在するか。今日の日本はアメリカ以外のなにものでも
ない」と白状する。

日本人は太平洋戦争に突入する直前から鬼畜米英を叫びながらも、無意識的にはアメリカをずっと求めてきた。こんな姿勢は戦争が真っ最中だった時にアメリカが日本を冷徹な観察の対象として見て人
類学・社会学・史学を動員して理論的な研究をしたことと相当な不均衡を成す。日本はアメリカをた
だ希望したり憎悪しているだけだったという事実は、「鬼や獣のようなアメリカ」という幻想的な標
語に、自分の中に隠れているアメリカに対する憧憬を一緒に埋葬する心理的隠蔽として現われる。こ
のように日本とアメリカの間には軍事・経済的不均衡だけではなく、多くの階層の文化的不均衡があ
ったのだ。この乖離を乗り越えなければならないのはまた、私たちの課題でもある。

「戦後日本の政治的無意識」と言う副題を持ったこの本は、敗戦後の日本でずっと維持された「親
米」事大の起源と、もう一つの分岐点である「反米」意識が日本の極右民族主義につながったことを
よく捕捉している。蛇足ながら、日本の開港がペリー提督の艦砲外交に屈服したということを思い出
せば、龍の言葉は全く無茶なこともない。

ソース:ハンギョレ新聞(韓国語)日本に隠されたアメリカと言う‘希望’
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