08/06/17 15:59:40
★「iPhoneそっくり携帯」を続々・サムスンの世界戦略
アップルが3G対応の第2世代「iPhone」を発表した。世界中がiPhone 3Gの破壊力に戦々恐々とするなか、
サムスン電子は今月、米スプリント・ネクステルから「Instinct (SPH-M800)」を発売する。米国では
「iPhoneにそっくり」「iPhoneキラー」などと、この2つの端末を比べる記事やブログの書き込みがあふれて
いるようだ。(IT先進国・韓国の素顔)
■「iPhoneより高機能」で挑むサムスン携帯
InstinctはiPhoneと同じく全面タッチスクリーンで、3.1インチ液晶、200万画素のカメラを搭載する。OSは
Windows Mobile 6.1で、GPS、ブルートゥースにも対応している。2GBのマイクロSDカードを同梱し、
最大8GBまで利用できる。通信方式はCDMA2000 1xEV-DO Rev.Aで、同じ3GでもiPhone3G より高速に
インターネット接続できる。
(写真)iPhoneと似た外見の「Instinct」
URLリンク(it.nikkei.co.jp)
大きさは55.1×116×12.4ミリ、重さは約124.7グラム。iPhoneと比べると液晶画面は小さいが本体は少し軽く、
SprintTVというテレビ機能や、方向感知センサーや触感を楽しめる「Haptic」という機能もあり、「iPhoneに
似ていながら少し高機能」というラインを狙っている。4月に米ラスベガスで開かれたモバイル分野の展示会
「CTIA WIRELESS 2008」では「Best in Show」を受賞した。
サムスンの対抗馬はこのInstinctだけではない。iPhone 3Gが発表される前日に公開された「OMNIA(SGH-i900)」
も、アップルを意識した端末だ。
Instinctはどちらかというとスプリント・ネクステルがiPhoneを独占販売する米AT&Tに対抗して繰り出したような
端末だが、OMNIAはサムスンのアジアを含むグローバル戦略端末である。OMNIAはラテン語でeverything
という意味を持つ。ユーザーが夢見る携帯電話のすべてを提供するという意味を込めたのだという。
(写真)サムスンが世界戦略端末と位置づける「OMNIA」
URLリンク(it.nikkei.co.jp)
WindowsMobile6.1 を搭載し、Instinctよりも0.1インチサイズを大きくした3.2インチ液晶。カメラも200万画素から
500万画素へ高画素化した。方向感知センサーのHapticにGPSを搭載し、内蔵メモリーは最大16GB、外付け
まで含めると32GBまで拡張できる。
大きさは56.9×112×12.5ミリで、重さは約125グラム。iPhone3Gより一回り小さく、高機能を盛り込んだ。タッチ
方式はiPhoneが指2本を認識するマルチタッチなのに対してOMNIAはシングルタッチだが、その代わり
オプティカルマウスを搭載している。
OMNIAが一般に公開されるのは6月17日からシンガポールで開催される「CommunicAsia2008」だ。開催前日
の16日には記者団に端末を公開し、下半期から東南アジアを皮切りにグローバル市場で販売する戦略端末
であると説明した。
■iPhoneを意識して布石
サムスン電子は今までいくつもの携帯端末でグローバルヒット作を生み出してきた。タッチスクリーンではLG電子
の「プラダ携帯」に押され気味という印象もあったが、韓国で今年3月に発売された「Haptic」携帯が好調だ。端末
を傾けたり指でページをめくるようにするだけで、写真をめくったりメールを確認したり音楽を聴いたりすることが
できる。電話をかけてきた相手のバイオリズムに合わせて異なる種類の振動で知らせてくれるというユニークな
機能も満載している。(つづく)
(写真)iPhoneの新機能を紹介するスティーブ・ジョブズCEO=6月9日、米サンフランシスコ〔AP Photo〕
URLリンク(it.nikkei.co.jp)
(IT-PLUS 6月17日 13:20)
URLリンク(it.nikkei.co.jp)