08/06/07 10:40:53
韓国政府、17自治体の製品に対し緊急点検実施
公共機関などに無料で提供されているペットボトル入りの水道水から
神経毒性物質が検出され、韓国政府は全国17の地方自治体が生
産しているペットボトル入り水道水の安全性についての緊急点検に
乗り出した。
ペットボトル入りの水道水は、ソウル市をはじめ全国17の地方自治体が
毎年約1000万本(500ミリリットルボトル基準)生産しており、政府や自
治体が主催する各種の行事や、公共機関の会議などで提供されている
が、政府レベルでの水質検査はこれまで行われてこなかった。
政府公認の水質検査機関である韓国環境水道研究所が5日、
市民団体「韓国消費生活研究院」の依頼を受け、二つの自治体が生
産したペットボトル入り水道水と、市販されているミネラルウオーターの水質を
分析した結果、一つの自治体が生産したペットボトル入り水道水からは、
消毒副産物(水道水の浄化処理を行う際に生じる物質)の
クロロハイドレートが基準値を超えて検出された。一方、別の自治体が
生産したペットボトル入り水道水からも同じ物質が検出されたものの、
基準値は下回っており、また市販のミネラルウオーターからは検出されなかった。
睡眠薬や鎮静剤などの原料として使われるクロロハイドレートは、
水道水を塩素で消毒する際に生じる副産物で、国際がん研究機関(IARC)は
「神経毒性を持つとともに、動物のがんを引き起こす物質」に分類しているが、
人体に対する発がん性についてはまだ確認されていない。
パク・ウノ記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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