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>>318
■日刊工業
阪大、固体核融合で公開実験?ヘリウムの生成など確認
2008.05.23 日刊工業新聞 32頁 (全438字)
大阪大学の荒田吉明名誉教授は22日、固体核融合に関する公開実験を行った。
金属ナノ粒子に対して純度100%の重水素ガスを導入、ヘリウムの生成と熱エネルギー放出を確認した。
一般に三重水素の熱核融合には約3億度Cの超高温が必要とされている。
今回、ヘリウム生成が計測されたことで、固体内で常温核融合反応が起きている可能性があるとしている。
実験では、酸化ジルコニウム・パラジウム合金のナノ粒子を使用した。
重水素ガスが合金内に取り込まれると同時にヘリウムに変換されるという。
重水素が金属の格子内に取り込まれると同時に変換されると見られるが、
電子雲やイオンの挙動など原理的に分かっていないことも多い。
ヘリウムは合金の格子内に取り込まれると、数百度Cの熱を加えないと外へ放出できない。
重水素が取り込まれることで飽和状態になるため、サンプル再生が課題となる。
さらにほかの有効な合金サンプルの検討も必要になる。
荒田名誉教授は引き続き固体核融合反応を実証するため「研究所をつくりたい」と話している。
こんなの?