08/05/28 23:00:42
ますます激しくなるインターネットメディアの挑戦に対する伝統メディアの悩みが深い。
韓国・中国・日本の新聞放送通信などメディア企業の編集幹部40人余りが一昨日ソウル・プレスセン
ターに集まって頭を突き合わせた。韓国新聞放送編集人協会が主催したこのセミナーでは三つの国の
建設的関係を立ち上げるためにメディアが何ができるのか論議した。三国の報道人は自国または相手
国の過度な民族主義感情が国家関係を悪化させ、特にインターネットがこれをあおる現実を最も憂慮
した。「インターネット民族主義」だ。
最近三国間で北京オリンピック聖火リレー事態をめぐって世論攻防が起きたのがそのような例だ。民
族主義感情はインターネットを通じて増幅されている。不正確で悪意ある内容が国家関係を損傷させ
ることもある。伝統メディアは民族主義の過熱を見張って鎮める役割をしなければならない、という
点に報道人たちの意見が集まった。チベット問題と聖火リレー、農薬餃子、独島領有権などは今年に
入って三国間に発生した敏感な問題だ。
一時的に声が高まったが、結局はお互いの国民感情を大きく刺激せずに推移したことは、特記すべき
事だ。これには伝統メディアがインターネットメディアの熱気に巻き込まれないで、比較的冷静に扱
った点が大きく作用した。何年か前、韓中間にキムチ波紋が起きた時、事実は韓国輸入業者たちの責
任も無視できない、という韓国側の反省も出た。伝統メディアが事実を冷静に報道したら、両国の感
情がとげとげしくならなかったはずだ。
ネチズンが2億人を越えた中国の場合、インターネットを見る目は微妙だ。四川大震災を加減なしに伝
達したインターネットの威力が政治民主化に向かう時は、体制を脅かす可能性がある。狂牛病騷動で
キャンドルデモ報道で見るように、ニュースの選択的加工を事とするインターネットポータルサイト
の力は脅威だ。ポータルサイトを育てたのは皮肉としか言いようがないが、伝統メディアだ。メディ
ア会社がポータルに自社ニュースを捨て値で競争的に供給するからだ。
最大の責任はニュース問屋格の聨合ニュースが、露店商格であるポータルとニュース供給契約を結ん
だことにある。日本と中国メディア界にはない事だ。政府とメディア界すべてが反省する問題だ。
ソース:クッキーニュース(韓国語) [社説] ‘インターネット民族主義’ 流布を憂慮して
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