08/05/28 10:55:44
アメリカをはじめ、アジア諸国で絶大な人気を誇っている映画『スピード・レーサー』。
つい先日公開がスタートしたタイでも、その映像美とジェットコースター的なストーリー展開に、
大きな歓声があがっている。日本のアニメーション『マッハゴーゴー』がもととなっている映画だが、
設定は一部同じものの、特に原作を知らなくても老若男女が楽しめる素晴らしい作品に仕上がっている。
だが、ひとつ腑(ふ)に落ちないなウワサが広がっており、この映画が日本でブレイクするに際し、
大きな障害となるのではないかという懸念がある。
この映画には重要なポジションのキャラクターとして、テジョという人物が登場する。
日本人女性に人気の韓国俳優・RAIN(韓国名:ピ)がその約を演じている。
作品内ではテジョの国籍を明らかにするセリフはないが、名前や服装から連想すれば、
彼が韓国人のキャラクターであることがわかる(スーツにハングル文字が書かれている)。
もともと韓国人という設定であれば問題はないのだが、
当初の脚本ではテジョは韓国人ではなく日本人だったのだ。
なぜ、国籍が日本から韓国に変更されたのか? それは、この映画の監督であり、
脚本を手がけたウォシャウスキー兄弟(代表作は『マトリックス』『ヴィーフォーヴェンデッタ』)に
テジョ役のRAINが「俺は韓国人だし、韓国人が日本人を演じるのはおかしい。
つまり、俺の役の国籍を日本から韓国に変更してほしい」と、直談判したのだ。
これにはウォシャウスキー兄弟も苦悩したらしいが、あまりのRAINの熱意に負け、
設定を書き直したのだという(脚本上ではたいした変更点はないが)。
この映画を観るときに注目してもらいたいのは、テジョの服装である。
テジョが着るレーサースーツにはもともと文字を入れる予定はなかったが、
韓国であることを誇示するために、RAINの意向からハングル文字を入れさせたのだ
(ハングル文字のカッコ良さを監督に語ったという)。また、背景のフラッグにも
ハングル文字を入れさせている。当然、テジョというキャラクター名も、
韓国人に設定がかわった時点でつけられた当初とは違うものだ。
ちなみに、ウォシャウスキー兄弟の次回作『忍者アサシン』に、RAINは主演で
登場するという(スタッフとして『マトリックス』のジョエル・シルバーも参加が決定している)。
とはいえ、『スピードレーサー』の作品自体は、いままでにない映像日とスリリングな展開で
観る者を虜にしてしまう“芸術作品”だ。タイで一足早く観させてもらったが、その素晴らしさを
文字で伝えることは不可能。稚拙ながらひとことで表現させてもらえれば、万華鏡のような
映画である(もしくは、散りばめられた無数のビー玉のようでもある)。いままで多数の
映画が『マトリックスを越えた!』というキャッチコピーを使ってきたが、この映画こそ
本当に『マトリックス』を越えた感動映像を与えてくれるだろう。ある意味、
ウォシャウスキー兄弟はみずからの映画をみずから越えたのだ。
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