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国際原油価格の高騰で韓国経済が危機を迎えている。すぐにも貿易収支が問題だ。
知識経済部の李載勲(イ・ジェフン)第2次官は23日、「5月は4億-10億ドルの
貿易赤字が予想される」と明らかにした。6カ月連続の赤字だ。
三星(サムスン)経済研究所によると、原油価格が10%上がる度に国内消費者物価は
0.23%上昇し、経済成長率は0.35%落ちる。
国内輸入原油の大部分を占める中東産ドバイ油の平均価格も今年に入って23日まで
98ドルと、昨年年間の平均値(72ドル)に比べて36%も上昇しただけに、経済に影響が
出るしかない。
◇航空・石油化学業界に直撃弾
大韓航空は原油価格が1バレル当たり1ドル上がる度に年間300億ウォン(約30億円)、
アシアナ航空は70億ウォンの追加費用が発生する。
大韓航空は1バレル当たり83ドル、アシアナは85ドルを基準に今年の経営計画を立てた。
原油価格の高騰のため大韓航空は1-3月期、3255億ウォンの赤字を出した。
アシアナはかろうじて黒字(33億ウォン)だったが、黒字幅は前年10-12月期に比べて
82%も減った。
石油化学製品の基礎原料であるナフタの価格が急騰し、石油化学企業も苦しんでいる。
前年同期1トン当たり700ドル水準だったナフタの価格は最近1040ドルに上がり、過去
最高を更新した。
これを受け、ナフタ分解施設を保有する麗川(ヨチョン)NCCの1-3月期の営業利益は
前年同期比72%減少した。
SKエネルギー化学部門も実績が大きく悪化した。SKエネルギーは原油高時代を乗り越える
ために輸出比率を増やし、資源の開発に拍車を加えている。同社は今年、海外油田の開発に
前年比2500億ウォン増の6500億ウォンを投資する計画だ。
GSカルテックスは低付加価値商品の重質油を分解し、液化石油ガス(LPG)・ナフタ・ガソリン
灯油・経由などを生産する第3高度化設備に3兆ウォンを投資することにした。
◇造船・建設には好機
造船業界には原油試錐(ボーリング)船の注文が殺到している。2005年以降に発注された
原油試錐船32隻を国内造船企業が受注した。
今月初め三星重工業が国内造船業界では最高となる9億4200万ドルの原油試錐船を受注
するなど計23隻を受注、大宇(デウ)造船と現代(ヒョンデ)重工業もそれぞれ7隻、2隻を受注した。
これら造船3社はブラジル石油会社ペトロブラスが近く発注する原油試錐船40隻に注目している。
総発注規模は300億ドルにのぼる見込みだ。
オイルダラーがあふれる中東地域の大規模プラント発注が相次ぎ、海外建設も好機を迎えた。
海外建設協会によると、今年に入って国内建設会社が受注した海外建設物量は265億ドルという。
今年の受注目標値(350億ドル)の76%をすでに達成している。政府は今年の海外建設受注額が
450億ドルを超えると見込んでいる。
現代・起亜(キア)自動車は国内販売の不振を懸念しているが、世界最大市場の米国では善戦が
期待される。実際、4月の米自動車市場は原油高騰や貸し渋りなどの影響で前年同月比6.8%
減ったが、同じ期間、現代・起亜車の販売実績は6.5%伸びた。
自動車コラムニストのチェ・ヨンソク氏は「燃費で競争力を持つ国内自動車企業が原油高時代の
恩恵を受けそうだ」と語った。
URLリンク(japanese.joins.com)