08/06/29 02:22:47 QHnnY+qK
昨年、韓国政府が竹島問題についてこのような「改悪」をしたにもかからわず、
我が国の外務省はなんら抗議をしていません。
抗議をしていないどころか、この3月、外務省からの「久しぶりに誕生した保
守系の韓国政権を追い詰めるべきではない」という「アドバイス」を受け入れて
日本の文部科学省は日韓関係に配慮し、「学習指導要領」に竹島について記述す
ることを見送ったのです。
今回、「解説書」に竹島記載を見送ったら、今後十年間一千万の児童生徒が
「竹島がわが国固有の領土であり、現在、韓国によって不法占拠されている」と
いう「事実」を学ぶことができなくなります。
「歴史の隠蔽を許すな」という言葉が好きな左翼リベラル学者たちも、この
「竹島」問題についてはなぜか沈黙を保ったままです。
これに対して島根県の溝口善兵衛知事は6月5日、文部科学省の銭谷真美事務
次官を訪ねて「教科書に領土問題の記載があるが竹島はやや遅れている」と述べ、
竹島が日本領であることを明記するよう要望しています。
銭谷次官は「要望は承ったが検討中だ」と述べるにとどまり、溝口知事は会談
後、「国民が領土問題を知らないと外交交渉は進まない。教育でも配慮をお願い
したい」と話しています。
韓国の「学習指導要領」改訂に抗議せず、しかも日本側は「学習指導要領」だ
けでなく、「解説書」にまで竹島記載を見送ったとすれば、国際社会は、日本政
府が竹島問題の領有権を放棄したとみなすに違いありません。
言い換えれば、解説書に竹島を記載しないということは、福田政権が竹島領有
権を放棄したという証拠を、韓国に与えることになります。
なぜなら、以下の記事のように、二国間の紛争となっている領土問題について、
「明確な抗議をしなかった」ことが決め手となって、国際司法裁判所が、紛争地
の領有権の帰属について判断を下しているからです。
《塚本孝・国会図書館資料提供部長が、マラッカ海峡のペドラブランカ島を巡る
国際司法裁判所の判決を解説。
シンガポールとマレーシアの間で領有権が争われたペドラブランカ島の問題で
は、国際司法裁判所が
「島の主権者として振る舞ったシンガポール側の動きに、問題が表面化される
までマレーシアは反応していなかった」
などとして、島がシンガポールに属すると判断。塚本部長は「マレーシアが適
時にシンガポールに抗議しなかったことが黙示的な承認として扱われたことは、
竹島問題でも参考になる」と語った。(毎日新聞6月24日「島根県版」朝刊)》
まさか、韓国政府の「内政干渉」に福田政権が屈するとは思いませんが、もし
そうなければ、「竹島の領有権放棄を決断した総理大臣」として、福田康男の名
前は語り継がれることになるでしょう。