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★「行きたいのに行けない」福岡の医師ら焦り…四川大地震
発生から6日目を迎えた中国・四川大地震。日本をはじめ韓国やロシアなど、各国の援助隊が行方不明者
の捜索や救助のため現地入りする中、おびただしい数の負傷者の治療や心のケアも求められている。
中国政府からの派遣要請がないため、国内で出番を待っている医療関係者たちは「治療も時間との闘い」
と焦りを募らせている。
「遠方の国と違って、中国は飛行機でほんの数時間。多くの医療関係者が、行きたいのに行けないもどかしさ
を感じている」。国際協力機構(JICA)が編成した国際緊急援助隊の医療チームに、これまで5回参加した
経験がある福岡和白病院(福岡市)の冨岡譲二医師(46)は危機感をあらわにした。
2006年5月のインドネシア・ジャワ島中部地震では発生翌日から被災地入りし、2週間の滞在で約1200人
を診察した。仮設の診療所となったテントの前には、家屋の廃材やバナナの茎などで負傷部位を固定した人々
の行列が絶えなかったという。JICAが編成する医療チームは総勢25人程度で、医師は3、4人。冨岡さんは
「もし声がかかれば、準備は整っている」と力を込めた。
避難生活で体調を崩した人、復旧作業でけがをした人、感染症の流行……。医師のサポートにあたる「医療
調整員」としての経験が豊富な東亜大医療工学部(山口県下関市)の准教授、中田敬司さん(48)も被災地
特有の多様な医療ニーズを挙げ、「少しでも早く現地入りして、被災者の手当てにあたるべきなのに、今回は
遅すぎる」と指摘した。
今後、中国政府から要請があって医療チームが現地入りできたとしても、交通事情が悪く医療物資が十分に
調達できなければ、活動は限定的にならざるを得ない。
冨岡さんが参加したインドネシアの震災では、日本から自衛隊も出動して物資の流れが確保された。「中国
には自衛隊の派遣は見込めないだろう。もし被災地入りできても厳しいミッションになる」と冨岡さんは気を
引き締めている。
(2008年5月17日 読売新聞)
URLリンク(kyushu.yomiuri.co.jp)
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