08/05/14 10:25:39
松阪市が中国で商標登録申請を出願している「松阪牛」で、土偏の「坂」を使った「松坂牛」でも既に
現地の個人名で申請が出されていたとして、松阪市が情報収集に当たっていることが十三日、
分かった。仮に「松坂牛」で先に商標登録をされてしまうと、「松阪牛」が類似商標とみなされ、中国
では使用できない事態も心配される。下村猛市長は伊勢新聞社の取材に「松坂牛も申請は出て
いるとみて、ほぼ間違いない。正確な情報を把握したい」と、話した。
下村市長などによると、「松坂牛」の情報は、市の要請で申請作業を進めているベアリング製作会社
「サンヒル」（松阪市）の現地法人から寄せられた。
市役所農林水産課が中国商標局のホームページ（ＨＰ）で確認したところ、平成十八年五月二十二日に
「サンヒル」が申請を出した以前の、同十七年九月二十九日に現地の個人名で「松坂牛」として申請が
出されていることが確認できたという。
ただ、ＨＰ上では申請が出されていることになっているが、事実かどうかの確認は取れていないため、
同課は対応を協議中。下村市長は「わざわざ坂の文字で申請したとすれば、意図も分からない。
事実を確認した上で、松阪牛関係団体と協議をしながら、対応を考えたい」と、話している。
中国の商標登録問題では、広東州の企業が中国で「青森」の商標を出願したのに対し、青森県が果実や
ジュースなどの五件の異議申し立てをし、中国商標局が県側の主張を認めて登録を認めない判断を
下すなど、各地で異議を申請する事例が起こっている。
URLﾘﾝｸ(www.isenp.co.jp)