08/05/12 03:47:00
北朝鮮による日本人拉致問題で、北朝鮮側が2004年初め、ひそかに訪朝した拉致問題担当の
内閣府事務官に対し、日本政府が当時「拉致被害者」と認定していた横田めぐみさんら15人以外
に複数の被害者の存在を示唆、安否情報を提供する意向を伝えていたことが11日、政府関係者の
話で明らかになった。
生存しているかどうかは不明だが、北朝鮮が04年当時、ほかの拉致被害者の存在を把握してい
たとすれば、「拉致問題は解決済み」とする北朝鮮の立場と矛盾し、横田さんら被害者の安否情報
の信ぴょう性も揺らぐことになる。この事務官は当時、内閣府拉致被害者・家族支援室の業務を担
当、後に安倍晋三前首相の政務秘書官となった井上義行氏。井上氏は共同通信の取材に「コメント
しない」としている。
関係者によると、井上氏は03年暮れから04年1月にかけ、私用を装うなどして複数回にわた
って北朝鮮を訪問し、当局者と拉致問題について交渉を重ねた。井上氏は当時焦点となっていた蓮
池薫さん夫妻ら被害者5人の家族の帰国や、北朝鮮が「死亡」などとした安否不明者10人の再調
査などについて協議し、大筋で合意に達していた。
2008年5月12日 02時02分(共同)
東京新聞
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