08/05/10 05:19:00
■赦しを受けることができる日本
昨日、光化門の「開かれた市民広場」である宗教団体が主催した「日本国憲法第９条の実現」の
ための小さな平和集会が開かれた。この集会は、今月３日の日本平和憲法施行61周年を記念し
て、日本の良心人士たちの要請で行なわれたものだ。
1970・80年代に日本の一部良心人士たちが我が国の民主化運動を支援して連帯したことを知る
人は、あまり多くない。
教授・文化人・ジャーナリストなどの知識人は韓日連帯会議を組職し、政治犯支援などの民主化
運動支援の先頭に立った。月刊誌「世界」は、毎月「韓国からの通信」という記事を連載し、日本
だけではなく全世界の知識人らに我が国の民主化運動の実情を伝えた（訳注：「T.K生」のこと）。
プロテスタントは「韓国民主化のための日本クリスチャン緊急会議」を組織した。この団体は民主
化運動に関するニュースを日本語に翻訳して日本各地に配布し、我が国の民主化に対する支援
を拡大した。カトリックは両国の「正義平和委員会」が相互連帯して、協力と支援を惜しまなかった。
青年学生たちは弁当持参で韓国民主化のための集会に参加したという。
更には、名もなき主婦たちが編み物で靴下や手袋、下着を作って、監獄に閉じこめられた韓国の
政治犯たちに差し入れることもあった。彼らがこのようにしたのは、自国による過去の植民地支配
と、戦争の犠牲になった我が国に対する罪責感・反省を示すものであった。
そんな彼らが最近、日本の平和憲法が改悪される危険性を前にして、今までとは逆に我が国など
アジア各国に協力と連帯を要請したのだ。＜中略＞彼らは、自国の政府が1999年以来、９条削除
など平和憲法の改悪を試み、再武装を通じて軍国主義の道に進もうとしていると見ている。彼らは、
このような企みが自国の平和はもちろんアジアの平和、更には世界の平和にとって大きな脅威に
なると考え、９条を含む平和憲法を守ろうと努力するなかで、アジアの民衆たちとの連帯を求めた
のだ。
日本の国粋主義的右翼勢力と、その代弁人たる日本の保守政治家とマスコミ、そしてそれらの
歪曲された宣伝に欺瞞されている多数国民の目から見れば、彼らのこうした行為は、国益に反す
る売国的行動に映る可能性もあろう。
日本がこのような人々だけで成り立った国なら、数日前に李明博大統領が言ったとおり、私たち
がその国を許すことができないはずがあろうか。
日本の支配を経験し、60年余り日本で暮してきた80歳代の在日韓国人牧師は、次のように歴史
認識の問題を述懐した。「歴史認識を問うて『真実』を明らかにすることは、世紀をかけて持続する
必要があります。多くの日本人は『過去を葬って未来を設計する』という歴史認識を持っています
が、こうした感性では『和解』に到達できません。歴史認識を共有して初めて両国間で責任と非難
の関係が止揚され、和解に進むことができるということを、私は確認しました。」
過去の植民地支配と侵略戦争を反省せず、再武装を通じてアジアと世界の平和を脅かそうとする
国を私たちが許すのが、果たして国民和合の道なのか、今からでも十分に考えて見なければなる
まい。 ～ 金ギョンナム（キリスト教社会問題研究院長）
▽ソース：国民日報（韓国語）（2008.05.09 18:28）
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