08/05/08 21:28:20
来日中の胡錦濤中国国家主席は8日午後、都内の早稲田大学大隈講堂で講演し、
日中関係について「日本の対中円借款がインフラ整備や環境保護、エネルギー開発など
中国の近代化建設に積極的な役割を果たした」と述べ、対中政府開発援助(ODA)に感謝の意を表明した。
また、「日中はお互いの平和的発展を支持し、脅威ではなくチャンスとみなし
相手の重大な関心事項を尊重することが重要だ」と強調、未来志向の日中関係を提唱した。
胡主席は歴史問題に関して「日本軍国主義の侵略戦争が両国の友好関係を破壊した」としつつ、
「歴史を強調するのは恨みを続けるのでなく、歴史をかがみに未来に向かい、平和を守るためだ」と指摘。
10年前の訪日で同じく早大で講演した江沢民国家主席(当時)とは対照的に、
歴史問題を最小限にとどめ、日中首脳間で合意した戦略的互恵関係を強化する
とのメッセージを前面に出した。
さらに、「日中友好の未来はみなさんによって開かれる。友好の種を広くまき、
代々伝えなければならない」として若い世代の交流の重要性を訴えた。
早大生100人の訪中を招請する意向も表明した。
ソース
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