08/05/07 18:13:36
福田「媚中」で「支持率下落も」
首脳会談の成果を強調するも、具体的にはパンダしかなかった福田首相と胡主席。
国旗を前に何を思う=7日午前10時23分、首相官邸
福田康夫首相と中国の胡錦濤国家主席は7日午前に首脳会談を行い、「戦略的互恵関係の包括的
推進に関する日中共同声明」を発表した。
しかし、チベット問題や中国製毒ギョーザ事件、東シナ海ガス田問題といった懸案事項については解
決に向けた具体的な道筋を明示できず、「決まったのはパンダだけ」との声も強い。
支持率が森喜朗内閣以来の10%台に落ち込む中、福田政権の浮揚につながるものではなかった。
「非常に充実した、有意義な会談を持つことができた」
福田首相は7日、胡主席との共同記者会見で胸を張って語った。
しかし、会見の中身は決して胸を張るべきものではなかった。
世界中で物議の対象となっているチベット問題では中国とダライ・ラマ14世側との対話について「決断
について高く評価している」と、中国側の対応を手放しで褒めたたえた。
ギョーザ問題も「中国も捜査を一層強化するということなので協力していきたい」と述べるにとどめ、中
国当局が「国内で毒物が混入した可能性は低い」としたことに文句も言わず、真相解明への具体的な
方策も示さなかった。
ガス田問題については「解決のめどが立ったことを確認した。早期に合意することで一致した」と強調し
たが、具体的な道筋については明言せず、時期についても「明確に言わない方がいい」と言葉を濁した。
日本側は当初、今回の首脳会談でガス田問題で基本合意にこぎつけ、日本の国連安保理常任理事国
入りでも中国側から前向きな発言を引き出すシナリオを描いていたが、頓挫したわけだ。
自民党中堅はこう憤る。
「西欧諸国の首脳が相次いで北京五輪開会式のボイコットを表明する中、首相は改めて出席に前向き
な姿勢を示すなど、中国側にうまく利用された形だ。
日中間の懸案事項は先送りされ、日本にとっては成果はないに等しい」
今回の首脳会談で唯一、「具体的な成果」と呼べそうなのは、胡主席が日本が求めていたジャイアント
パンダの雌雄2頭の貸与に応じることを決めたことだ。
福田首相も7日の会見冒頭で、「日本国民も喜ぶと、感謝と感激の意を申し上げた」と喜んだ。
中国に対する日本国民の視線が厳しい中、胡主席が「パンダ外交」で先手を打った格好なのだが、
「年間1億円」とされる高額のレンタル料には疑問の声が集まっている。
東京都の石原慎太郎知事は「いてもいなくてもいいじゃないか」と苦言を呈し、6日の福田首相と胡主席
の夕食会に対するデモの中には「チベットのパンダを盗んで日本の子供をだますな」と書いたブラカード
も見られた。
自民党の二階俊博総務会長は7日午前、名古屋市での講演で「必ず内閣支持率は上がる」と強調、
理由を「これ以上、下がりようがない」とした。
しかし、前出の自民党中堅議員はこう肩を落とす。 「目に見える成果がパンダだけでは、支持率は逆に
下がるだけ。福田首相は、もはや選挙の際の客寄せパンダにもならない」
>>2に続く
URLリンク(www.zakzak.co.jp)