08/05/05 23:41:12
中国最大の靴産地がピンチ、昨年の撤退200社超［製造］
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人民元高や原材料高騰などの影響を受け、中国最大規模の靴の産地である福建省晋江市からの
企業撤退が相次いでいる。2007年は200社余りが倒産、今年に入ってもそのスピードは加速しているという。
人民元高や原材料高騰が背景だが、内販型への転業も難しい状況となっているようだ。【広州・平良孝子】
晋江市には2007年末時点で約3,000社の靴メーカーがあり、特に運動靴の生産量は 10億足に達し、
そのシェアは中国で40％、世界で20％を占めている。世界150カ国・地域に輸出しており、業界内では
「世界の12人のうち1人が晋江産の靴を履いている」と言われるほどだ。
だが人民元高、原材料高騰、人件費上昇、労働力不足など靴メーカーを取り巻く環境は厳しく、07年は
輸出型の中小企業を中心に倒産が急増した。4月30日付第一財経日報によると、年商2,000万元（約3億円）
の靴メーカー、康泰克体育用品有限公司の丁思源董事長は「周囲の同業メーカーはみな転業を検討している」
「赤字になるだけなので受注もできない。受けるのはお得意先だけ」の状態だと語っている。
他の産業と同様に、輸出型から国内市場向けへの転向を図ることが生き残りの道だが、
「内販は商習慣が異なり、海外に比べて回収リスクも大きい」と指摘する声も。受注拡大にも
転業にも踏み切れない難しさがあるようだ。
同市検験検疫局によると、今年第1四半期（1～3月）の靴輸出検査の件数は1万2,832件・1億685万足で、
それぞれ昨年同期に比べて12％、0.4％減少している。新たな市場・販路開拓と、回収確保のための
企業力・ブランド力向上が突きつけられている。＜福建＞
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