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■長野聖火リレーの舞台裏 警察の予想超える4000人 暴徒化恐れ刺激避ける
警察官3000人を動員する厳戒態勢の中で行われた長野市の聖火リレーは
大きな混乱を避けることはできたが、組織化されていたとみられる中国人
応援団が約4000人も集結したことは警察当局にとっても想定外だった。巨大
な国旗は凶器へと変わりかねず「一歩間違えれば暴動が起きかねなかった」
(政府高官)との声も上がる。
複数の政府筋によると、7日に中国の胡錦濤国家主席との首脳会談を控える
福田康夫首相にとって聖火リレーの成功は必須条件だった。長野県や県警
には、官邸サイドから「万全を期すように」と強い意向が伝えられていたという。
公安筋では、留学生組織「学友会」の呼びかけなどにより中国人留学生約
2000人が長野に押しかけるという情報をつかみ、これを元に警備計画を練った。
ところが、実際に集まった中国人留学生は予想を超える約4000人。学友会が
用意したTシャツは2000枚不足したという。巨大な五星紅旗が沿道を埋め尽く
した。
現地では、チベット人支援者や警察官が中国人から暴行を受けていたという
証言が多数出ているが、威力業務妨害容疑などで逮捕されたのは日本人5人、
台湾籍のチベット人1人で中国人はゼロ。多くの暴行に使用された中国国旗の
アルミ製旗ざおは一本も押収されていない。
中国人による暴行が事実上黙認されたことについて、警察関係筋は「聖火リレー
を無事にゴールさせることに警備の主眼を置いたため、小競り合いを許してしま
ったことは否めない。中国人を刺激して暴徒化することだけは避けなければなら
なかった」と打ち明ける。警察官への暴行については、「うわさはあるが、公傷を
申請した警察官は1人もいない」(長野県警幹部)としている。(加納宏幸)
▽ソース:産経新聞(2008.5.4 21:59)
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
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