08/05/01 17:12:13
美・英・独などの海外公館に料理人派遣
『大使閣下の料理人』という日本の漫画がある。駐ベトナム日本大使館
で働く日本料理人が主人公。日本が国連安保理の常任理事国になる
ためベトナムの支持が必要なとき、日本とベトナムの料理を調和させた料
理でベトナム官僚を感動させる…といったストーリーが描かれている。実際、
日本政府は1970年代から海外公館に日本料理人を派遣、「料理外交」
を展開すると共に「日本料理の世界化」も図ってきた。
これからは、海外にある韓国公館も韓国料理を世界に知らしめる拠点になる。
韓国料理の料理人9人が米国（ワシントン）・イギリス・ドイツ・カナダ・バチカン
市国・ウクライナ・クロアチア・スーダン・エルサルバドルにある韓国公館に今月
末から派遣される。料理人たちは2‐3年の間、それぞれの公館に勤め、外交
通商部から給与をもらう。住居や食事も提供され、月給は約2500ドル（約26万円）、
スーダンとエルサルバドルでは遠隔地手当も付く。外交通商部関係者は「海
外公館の料理人は在外公館行政院に所属する。韓国料理を専門に学んだ
料理人が在外公館に派遣されるのは今回が初めて」と話す。
今回派遣される料理人9人は、社団法人韓国伝統料理研究所で1年間
の伝統料理専門家コースと、3カ月間の海外公館調理師コースを履修した。
その内容は、外国人を対象にしたパーティー用韓国料理ビュッフェ、韓国コース
料理、「五チョプ飯床」という基本的な韓国料理＋五菜の膳などだ。海外で
食材が手に入りにくい場合に備え、ブロッコリー・チコリ・セロリ・エンダイブなどの
西洋野菜でキムチをつける「現地に合った料理法」や、西洋料理・中国料理
の基本も学んだ。
韓国伝統料理研究所のユン・スッチャ所長は「外交通商部婦人会から“料理
人を教育し派遣してほしい”という要請を受け、海外公館調理師コースを作る
ことになった」と説明している。
料理人のうち、最年長は駐英韓国大使館に派遣される韓国料理人キム・
ミジョンさん（47）だ。キムさんは「韓国料理がどれだけ素晴らしく
て体にいいものかを伝えたい」と話している。
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