08/04/28 01:06:41
世界有数のネット企業が韓国で大苦戦（上）
米国では天文学的な会員数を誇るサイトが韓国で大苦戦
韓国のネットユーザーら「不便だ」
韓国の特性を見抜けなかったワケ
韓国は海外の有名インターネット企業の「墓場」なのか。グーグル、ユーチューブ、マイスペースなど、
いわゆる「Web2.0」の流れを起こした米国企業が、韓国市場では苦戦を強いられている。天文学的な会員数
とアクセス数を誇る世界トップクラスの企業が、唯一韓国市場では形勢を損ねている理由は何なのか。
◆韓国のネットユーザーの冷たい反応
今月15日、世界第1位のオンライン・コミュニティ（ソーシャル・ネットワーキング・サービス＝SNS）、
マイスペースが韓国進出を公式に宣言した。ところが、韓国のポータルサイトやブログサイトに
現れたネットユーザーらの反応は冷ややかなものだ。
あるブロガー（ブログを掲載・更新している人）は、「好奇心で加入したけれど、使用法が不便で脱退した」
と書き込んだ。また別のブロガーは、「サイワールドのようなオンライン・コミュニティに慣れた韓国のユーザー
にとって、マイスペースは新しいサイトではない」と指摘した。
2006年末に韓国市場へ進出したグーグル、同じく今年1月に進出したユーチューブも苦戦中だ。世界第1位の
検索サイトであるグーグルは進出から 3年になるが、インターネット・ポータル市場での占有率は2％台に過ぎ
ない。世界第1位の動画共有サイトであるユーチューブは、米国ではアクセス数が毎月 3000万人に達する
ものの、韓国でのアクセス状況は国内第1位の動画サイト、パンドラTVの10分の1の水準だと推定されている。
◆現地の特性を無視したのが失敗の原因
専門家らは、世界的なインターネット企業が韓国で苦戦している理由について、「韓国市場の特性を見抜く
ことができていないためだ」と分析している。ハングルによるコンテンツの完成度が低く、サイトのデザインや
細部にわたるサービスも弱い、というわけだ。韓国のブログ専門サイト「オールブログ」などでは、「マイスペース
の案内メッセージの書き方がおかしい」という指摘がなされている。
世界有数のネット企業が韓国で大苦戦（下）
一方、韓国のネットユーザーは国際サービスに対する関心が低い、という側面もある。AFP通信は最近、
「韓国は全世帯の70％で超高速インターネットを使用しているが、国際サービスが広く浸透していない」
と報じた。多国籍インターネット企業が掲げる「国際的な交流」が韓国市場には通用しない、という話だ。
ある情報技術（IT）企業の関係者は、「インターネットサイト自体、海外進出が難しい分野とはいえ、韓国
のネットユーザーの特性に合わせるためさらに 2‐3倍の投資をして努力する、という姿勢に欠けている」と語った。
◆インターネット「画一化」への憂慮
ソフトバンク・コリアのムン・ギュハク社長は、「昨年からポータルのサービスが似たり寄ったりで新たな
モデルが登場せず、ユーザーの間に“インターネット疲労感”が広がっている」と語った。
実際、コリアンクリックの集計によると、韓国のインターネット利用率は昨年9月から今年3月までにわずか
1.5％増加したに過ぎず、足踏み状態にあるという。第1位のネイバーを中心としたポータル業界の順位も、
2004年以後大きな変動はない。インターネット調査会社マトリックスの趙一相（チョ・イルサン）代表は、
「韓国インターネット産業の発展のため健全な刺激となり得るような海外企業が、より真摯に韓国市場攻略
を考えなければならない」と語った。
■Web2.0とは
ユーザーがインターネットサイトに直接入り、サイトとの相互作用の中で自らコンテンツを作り出していく、
というインターネットの新しいトレンドのこと。グーグル、ユーチューブ、マイスペース、フェイスブックなどが
Web2.0を代表するサイトに挙げられる。
ソース：朝鮮日報 白承宰（ペク・スンジェ）記者
URLﾘﾝｸ(www.chosunonline.com) 2008/04/27 11:59:09 （上）
URLﾘﾝｸ(www.chosunonline.com) 2008/04/27 11:59:12 （下）
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