08/04/27 10:37:28
北朝鮮の特殊部隊に、在沖米軍基地の攻撃や情報収集などの任務を専門にした特殊部隊が存在することが
ソウル在住の元特殊部隊隊員の李徳男(イドンナム)さん(41)の証言で分かった。
李さんによると、沖縄任務の部隊は「第67偵察大隊」と呼ばれ、さらに情報収集と攻撃、心理作戦などの担当に
分かれていたという。
李さんは「部隊には約550人おり全員が将校クラスで日本語も上手に話していた。沖縄には一番重要な軍事的
施設があるので、沖縄に行かなければならないと話していた」と話し、在沖米軍が北朝鮮にとって脅威として認識
されていた実態が浮き彫りになった。
対韓国の潜入作戦などを担当する「第70偵察大隊」に所属していた李さんは、1990年9月に北朝鮮側から韓国
西岸部に潜水艇で脱出。3人構成の班の班長だったが、ほかの隊員を岸に残したまま、単独で脱出した。脱北後は
韓国政府の援助を受け延世大学で行政学を学び、現在はソウル市で元朝鮮労働党書記の黄長華(ファンジョンヨプ)
さんの秘書を務めている。
李さんは「北朝鮮政府は国民に対して、『米国は沖縄から北朝鮮に航空機を飛来させようとしている』と危機感を
あおっていた」と述べ、北朝鮮内で在沖米軍を脅威視するよう喧伝(けんでん)されていたことも証言した。
李さんによると、北朝鮮陸軍偵察局には15の大隊が存在する。1個の大隊には、攻撃に従事する兵員と情報偵察を
担当する兵員に分かれていた。心理作戦担当もいた。
日本侵攻に向けては、16人乗りの小型潜水艇を用意しており、動力はバッテリー。1回の充電でグアムまで往復できる
能力があったという。李さんは韓国上陸作戦を担当していたが、上陸の指令が出た場合は、その地域の人数や文化、
言語などの詳細な説明があったとも証言した。
李さんは「日本には特殊部隊が頻繁に行っていた。一番難しいのは韓国。日本は戦争状態ではないので、すべての
海岸線の警備が弱い」と話した。
ソース
琉球新報 URLリンク(ryukyushimpo.jp)