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憲法ミュージカルに市民108人出演 26日から大阪で
2008年04月21日
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平和や人権を大切にする憲法の理念をテーマにした市民ミュージカルが26日から大阪府内で開かれる。
旧日本軍の慰安婦にされたフィリピン人女性の生涯を描いた「ロラ・マシン物語」。弁護士らが企画し、
公募で集まった6~71歳の108人が演じる。
ロラ・マシンは、フィリピン人の元従軍慰安婦で日本政府に謝罪と補償を求める運動の先頭に立った
トマサ・サリノグさんの愛称。13歳の時、自宅に踏み込んできた日本兵に父を殺され、連行されて約2年間、
性的暴行を受けたという。昨年4月に78歳で亡くなるまで、繰り返し来日して被害を訴えた。
ミュージカルは、大阪弁護士会の成見暁子弁護士(32)が「平和憲法が骨抜きにされようとしている。
もっと広く関心を持ってもらいたい」と若手の弁護士らと企画。大阪、京都、兵庫、奈良の各府県から
出演者が集まった。全員が歌や踊りを披露する。
その一人、堺市の伊藤早苗さんはサリノグさんと交流があり、来日した際に食事や宿泊先を用意した。
昨年3月、当時の安倍首相が従軍慰安婦について「日本軍の強制はなかった」と発言したことに危機感を強める。
「ミュージカルで慰安婦の姿を少しでも伝えたい」という。
京都市の高校1年、原寿美さん(15)は母親に勧められて参加。慰安婦のことをインターネットなどで調べ、
悲惨な体験に涙が出た。中学時代にいじめに遭い、声を上げられなかったことが頭に浮かんだ。練習を重ねるうち、
サリノグさんと自分をだぶらせるようになった。「人に言えないようなひどいことをされたのに先頭に立って活動した。
その強さを見習いたい」
最高齢の大阪府八尾市の市場めぐみさん(71)は、憲法改正の動きが強まるなか9条を守るために何か
したいと思い、「今回を逃すともう体が動かなくなるかも知れない」と参加を決めた。「憲法が戦後の平和を守ってきた。
それを少しでも若い人に伝えたい」と話す。
公演は26、29日、5月3、11日、クレオ大阪中央(大阪市天王寺区)など大阪府内4カ所で。一般2500円、
高校・大学生2千円、中学生以下1500円。問い合わせは実行委員会(06・6180・6900)へ。(宋光祐)