08/04/23 08:53:06
大卒の女性医師や教員も本業を捨て自営業へ--。
経済危機が続く北朝鮮で、高学歴女性が国から十分な給料をもらえず、
職場放棄の末に露天商などの商売に走っている実態が北朝鮮・朝鮮労働党の
内部資料で明らかになった。
北朝鮮では経済改革実施(02年)以後、物価が急上昇したのに給与の引き上げ幅が小さく、
公務員らが自営業に流れる深刻な事態が生まれている。
文書は党中央委が昨年10月に作成。
それによると、北朝鮮各地で週6日、各種の日用品を扱う市場が合法的に運営され、
「物売り」を希望する住民が殺到している。
市場周辺だけでなく、住宅地域にも露店が拡大して「社会秩序と規律をひどく乱している」という。
党指導部が強く懸念しているのは、商売人の大多数が就労適齢期の女性という点。
「特に胸が痛む」例として、大卒医師や教員が生活苦を理由に退職して
商売に励んでいる実態を紹介し、
これらの行為を「本分を放棄して商売に走るのは初歩的な良心と義理を欠く行為」と非難している。
北朝鮮では昨年後半、適齢期女性が市場で商売することを禁止する
規定が出されたとされる。
北朝鮮の政権に近い関係者は「国家経営の音楽学校に勤めるより、
自宅でこっそり音楽教室を開いた方が何倍もの収入になるというのが実情だ。
党指導部も深刻に受け止めている」と解説する。
北朝鮮では経済改革により価格統制を緩和した結果、物価は急上昇し、
1キロ0.08ウォン(1ウォンは実質推定0.038円)だったコメは1200ウォンにも高騰。
だが、一般労働者の月給は2000ウォン程度に引き上げられるにとどまり、
コメを2キロ買えばなくなる状態だ。
文書はこのほか、金欲しさからの違法行為にも言及。
「毒性物質を含む食料品を売る」「(韓国製品を販売し)敵に対する幻想を広めている」
などと批判しながら「不正腐敗行為が度を越し、非常に厳しい段階に及んでいる」とも警告している。
ソース
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