08/04/22 11:53:31
長野県に川上村という高原レタス生産量日本一を誇る村落がある。
村民人口約4800名、この4月より、中国東北部・吉林省から若い農民が、
百名単位で農業研修生として来ている。
今月下旬までに、合計615名が到着すると、今朝の朝日新聞が報じた。
彼らはこれから11月まで、レタスや白菜を育てる。
研修生の手当ては、月に85000円。
中国との収入格差(中国では年収約15万円)を考えると、かなり美味しい仕事に見える。
受け入れ農家に、渡航費、光熱費、コメ代も負担してもらうから、
85000円の手当てはそっくり本国に持ち帰る胸算用ということか。
写真で見る限り、「働き者」の若い農民たちは、笑顔を見せている。
日本が食の自給率をアップさせるためなら、
結局、研修制度などをいじって、海外からの労働力に頼らないと立ち行かないことを
記者は、別のページで漁業のきびしい実情ルポと合わせて訴えていた。
川上村の記事を読んで、私は、あるセンテンスのところで、
「これはどういうことなのか」と、疑問をぬぐえなかった。
記事によると、バスで村に到着した中国農民たちは、口々に日本語で声をかけている。
「お母さん、おはようございます」
レタス農家の62歳の女性に「お母さん」と呼びかけ、
丁寧な挨拶をすれば、日本人の心理をうまくつかめる。
楊光さん(23)と王凰竜さん(21)さんも挨拶の時、こんな風に言ったそうだ。
楊さん「片岡と呼んでください」王さん「私は佐藤です」
ほかにも、曲さんは「谷口」、宋さんは「新美」と名乗った。
なぜ彼らが中国名ではなく、日本名を名乗ったかというと、
中国の送り出し機関が、日本人が中国名を覚えづらい・言いづらいと判断して、
今年から研修生一人一人に日本名をあてがったからだ。
私はここで考え込んでしまった。
確かに、日本人が中国人名を発音するのは難しいから、
日本人名を代用するというのは、効率性を考えた一つのアイディアかも知れない。
中国の送り出し機関が自ら配慮して日本名の変名をつけたのか、
あるいは、日本の受け入れ側機関が頼んだのかはわからないが、
私だったら、すんなりと変名使用に従えただろうか。
月に85000円もらえても、ためらうのではないか。
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日刊スポーツライター・よしだまさゆき氏のブログ
URLリンク(blog.nikkansports.com)
以下、朝日新聞記事より抜粋
(URLリンク(www.asahi.com))
驚いたことに今年の2人はいきなり日本名を名乗った。「片岡と呼んでください」と楊さん。
王さんも「私は佐藤です」。中国の送り出し機関が、日本人が呼びやすいよう今年から
研修生一人ひとりに日本名をあてがったという。曲さんは谷口さんに、宋さんは新美さんになった。
依頼あり
スレリンク(news4plus板:274番)