08/04/21 18:30:04
町村信孝官房長官は21日午後の記者会見で、天皇、皇后両陛下の韓国ご訪問について
「いずれの機会にはと思っているが、今、日時を具体に検討する状況にはない」と述べた。
会見の詳細は以下の通り。
「日韓首脳会談は無事に終了しまして、大変いいスタートを切ることができたという総理の
会見もあったようでございます。内容はもうみなさん、お聞きになったことと思いますから、
重複は避けたいと思います」
--今日、韓国大統領の会見で、天皇、皇后両陛下の韓国ご訪問が話題になっていたが、
これについて日本政府は今どういう方針で対応しているのか。具体的に日時は決まっているのか
「いや。ちょっと、私、詳しい首脳会談の内容を全部、今、理解をしておりませんのであれですけれども、
これまでの私の知識というかですね、あれで言えば、今すぐにそれが具体化できる状況に
あるのかないのかですね。ま、いずれの機会にはとは思っておりますけれども、今、具体の今、
日時とおっしゃったか、スケジュールとおっしゃったか、それを今、具体に検討する状況にはないと思います」
--李明博大統領は過去にこだわらずに未来志向の日韓関係を築いていこうという姿勢を
政権発足当初から掲げていて、今日の共同記者会見でもそのような趣旨の発言をしている。
歴代の韓国大統領は政権発足直後にそうした姿勢を掲げてきたが、政権の途中で歴史問題が
日韓関係の主な焦点になる繰り返しだった。李明博大統領が過去の大統領と同じコースを
たどらないと長官は考えているか。もし、そうであれば、なぜ李明博大統領に対してはそういう期待を抱けるのか
「共同プレス発表の中には、両首脳は日韓両国の歴史を直視しと、そういう、ちゃんとせりふも入っております。
未来に対するビジョンを持ち、国際社会に共に寄与していく、成熟したパートナーシップ関係、
日韓新時代ということでありまして、私はもちろん過去の歴史のことを、うやむやにしていいとは
もとより日本政府は思っていないわけであります。しかし、より未来志向の外交関係、国と国との
関係を築いていこうという、これは新大統領の基本的な姿勢であろうかと思っておりますから、
そういう意味で、かつて金大中大統領が日本の国会で大変素晴らしい演説をされました。
その後、それが少し変わってきたり、特に前大統領のときには、それが色濃く出たわけでありますが、
そうしたことについて、これではこれからの21世紀の日韓関係は後ろばっかり見る関係になるでは
ないかということを踏まえて、新大統領の方針になってきているのではないかと、私は受けとめております」
--日韓首脳会談の席上、大統領から在日韓国人の地方参政権について前向きに対応してほしいという
要望があったと思うが、日本側としては今後どのように対応するか
「そういう発言があったという話は聞いておりますが、これは、いわば日本の
政治制度の根幹にかかわる話でもあります。
国会、各党内での議論もいろいろあるという経緯もございますので、
そうした国会等での議論の行方に引き続き、注意を払っていきたいと考えます」
(以下略)
産経新聞
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
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