08/04/18 02:12:35
日中外相会談、チベット問題提起に反発
URLリンク(www.yomiuri.co.jp)
高村外相と中国の楊潔チ外相が17日、東京・麻布台の外務省飯倉公館で会談した。
チベット問題について高村外相は、中国政府とチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世が
「条件をつけずに対話してみてはどうか」と提案。(「チ」は竹かんむりに「褫」のつくり)
話し合いを通じて平和的に問題を解決するよう求めた。
これに対し楊外相は、「(チベット問題は)人権問題でも、民族・宗教の問題でもない、
中国の統一か、分裂かの問題だ。中国の内政問題であり、外国は干渉すべきではない」
と反発した。さらに、チベットをめぐる混乱について「ダライ・ラマが計画的に策謀した。
その目的は北京五輪の破壊だ」と断じた。
両外相はまた、胡錦濤・中国国家主席が5月6~10日の日程で来日することを確認した。
懸案となっている東シナ海のガス田開発問題は、合意には至らなかった。
高村外相は会談終了後の共同記者会見で、「解決に向け、さらに努力を継続することで
一致した」と説明した。
中国製冷凍ギョーザ中毒事件に関しても、両国の捜査機関が引き続き協力して捜査を
進めることを確認するにとどまった。
日本が目指す国連安全保障理事会常任理事国入りについては、高村外相が中国の
支持を求めたのに対し、楊外相は「日本が世界の平和と安定に貢献することを望む」
とこれまでの中国政府の主張を繰り返しただけに終わった。
楊外相は、今月26日に長野市で行われる北京五輪の聖火リレーが無事行われるよう、
「協力をお願いしたい」と述べた。
(2008年4月18日01時41分 読売新聞)