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『代案教科書 韓国近・現代史』（キパラン刊）を出版した教科書フォーラム（代表：朴孝鍾〈パ
ク・ヒョジョン〉・李栄薫〈イ・ヨンフン〉・車相哲〈チャ・サンチョル〉）は3月25日、記者会見で
この本を執筆するに至った理由について「現行の教科書は大韓民国建国60年の歴史と韓国が血と汗を
流して築いてきた価値を反映していないため」と語った。ならば教科書フォーラムの新しい本は、そ
の「60年史」をどのように記述しているのだろうか。歴史の転換点となった主要な事件を中心として、
その視角を探ってみた。この教科書もまた、現代史を巡る数多くの解釈の一つに過ぎず、決して正し
い答えではあり得ない。しかしこの本が、歴史を見る視角は単に一つの方向だけで成り立つのではな
いことを提示すると共に、新たな論争の始まりを宣言しているというのもまた明らかだ。今最も必要
なのは、歴史を探る開かれた姿勢だ。
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▲1948年8月15日。自由・人権・市場など人類普遍の価値を土台とした真の解放が実現。
◆8・15
日本による植民地支配から解放された光復節（1945年8月15日）より、大韓民国の建国記念日（48年
8月15日）の方に重きを置いている。二つの事件はいずれも重要ではあるが、従来の視角は「45年」だ
けを記憶し、「48年」は民族の分断が起こったと見ておろそかにしている。当時、「自由民主主義と
市場経済を信奉する人は大韓民国の建国に積極的に参加した一方、階級独裁と共産主義が正しいと信
じる人は北朝鮮の建国に参加した」と記している。しかしその後の60年間の歴史は、個人の自由と財
産権に対する尊重を国家体制の基本原理として採択した大韓民国の体制こそが「人間の物質的福祉と
精神的幸福を増進する正しい方向」だったことを示している、というわけだ。
◆6・25
一部の教科書は、1950年の6・25（朝鮮戦争）勃発以前の南北の軍事的衝突を強調し、戦争責任をあ
いまいにしている、との批判を浴びてきた。この部分について教科書フォーラムは、90年代に発掘さ
れた旧ソ連の秘密文書などの史料を根拠に、「当初、スターリンは金日成（キム・イルソン）の南侵
提議を拒否したが、中国共産革命の成功などで東北アジア情勢が有利に展開していると判断、金日成
の要請を受諾すると同時に毛沢東と協議し、大規模な軍事支援を提供した」と記述している。戦争勃
発は北朝鮮・ソ連・中国の間で行われた「戦争謀議」の結果というわけだ。
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▲2000年6月15日。南北交流を活性化したが、統一国家の理念的土台があいまいに。
◆6・15
2000年の南北首脳会談は、北朝鮮との交流を活性化する契機になったと記している。しかし、6・15
南北共同宣言で統一国家の理念的土台を明確にしておらず、「自由民主的基本秩序に立脚した平和的
統一政策を樹立する」と規定した憲法第4条の内容と一致しない、という批判を提起した。また06年の
北朝鮮による核実験強行は、1992年の「韓半島（朝鮮半島）の非核化に関する共同宣言」を破棄した
もので、東北アジアの軍事的均衡にとって深刻な撹乱要因となっていると記述した。
(後略=>>2-5のあたり)
ソース：朝鮮日報＜主要事件を見る「代案教科書」の視点（上）（中）（下）＞
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