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聖火リレー、妨害次々 ロンドン騒然
2008年04月06日21時26分
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聖火は午前10時半に西部ウェンブリー・スタジアムをスタートしたが、抗議はその直後から。
チベットの旗を掲げた3人と警官隊がもみ合う騒ぎを皮切りに、抗議者たちは聖火を消そうとしたり
奪おうとしたり。消火器を持ち出す人もいた。
ランナーには中国からの10人余りの警備要員と英国の警官数十人が伴走する物々しさで、
断続的に現れる抗議者を阻みながらのリレーはさながら障害物レースとなった。ロンドン警視庁は
スタートから3時間余りで18人の身柄を拘束したとしている。
大英博物館前やトラファルガー広場を聖火が通過すると、待ちかまえていた「フリー・チベット!」
と叫ぶ抗議デモ隊の怒号やブーイングがわき起こる一方、別の場所では、中国学生らの聖火歓迎
デモもあり、騒然としたイベントに。
リレー参加者は金メダリストや児童、著名人ら約80人。中華街やトラファルガー広場などを通る
約50キロのコースに警視庁は約2千人を配置して警備にあたった。
警視庁によると、在英や欧州のチベット人や人権団体など少なくとも6団体が抗議デモを計画。
リレーには傅瑩駐英中国大使も参加したが、抗議の的になるのを恐れ事前に公表されず、ルートも
変更された模様だ。
次期開催国という立場から、ブラウン首相も首相官邸前で聖火ランナーを出迎えた。しかし野党や
人権団体からは「世界に誤ったメッセージを送る」と批判の声があがった。
聖火リレーは7日、やはり抗議行動が予想されるもう一つの「危険地帯」パリに舞台を移して続けられる。
■ダライ・ラマ「妨害行為するべきではない」
【ニューデリー=高野弦】
チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世は6日、在外チベット人らによる北京五輪への妨害活動が
相次いでいることについて、「すべてのチベット人は、オリンピックを妨害する行為はするべきではない」
との声明を発表した。