08/04/02 08:21:25
北京五輪開会式 皇族の出席見送り 政府方針「不安定要因多く」
中国が北京五輪開会式に、天皇、皇后両陛下をはじめとする皇族方の出席を要請して
いた問題で、日本政府は1日、この要請を受諾しない方針を固めた。中国製ギョーザ
中毒事件や膠着(こうちやく)状態の東シナ海のガス田共同開発問題に加え、チベット
騒乱など不安定要因が多く、時期尚早と判断した。開会式への出席では欧州各国に
参加を辞退する動きがある。日本政府から開会式に誰を派遣するかは「全くの白紙
状態だ」(外務省幹部)という。
この問題には、宮内庁と外務省はもともと消極的で「2月のギョーザ事件以前から、
皇族方にはご出席を要請しない方向だった。国際的に注目されるチベット騒乱が起きた
今はなおさらだ」(政府関係者)としている。
一方、首相官邸は態度表明を保留していたが、3月27日の参院内閣委員会で、岩城
光英官房副長官が、自民党の有村治子氏の質問に「諸般の事情を踏まえつつ慎重に
検討する」と慎重姿勢を明らかにしている。
中国は昨年1月、当時の王毅駐日大使(現外務次官)らを通じ、政府・与党に、非公式に
皇太子ご夫妻の開会式出席を要請。また同年4月には、訪日し、陛下と会談した温家宝
首相が「ぜひ、陛下と皇族の方々においでいただきたい」と要請していた。これに対して
陛下は通常通り「自分の外国訪問は政府で検討することになっています」と話されていた。
北京五輪で中国側は「アテネ五輪の時に(集まった)各国の指導者、元首は六十数人
だったが、北京はこの数を超える」などとして、元首招聘(しようへい)を進めている。
両陛下は平成4年、天安門事件で国際社会から孤立していた中国を訪問された。
これには「日中関係を非常にしっかりした盤石なものにした」(河野洋平衆院議長)との
評価はあるが、中国の銭其●元外相が回想録で「中国が西側の制裁を打ち破る最も
適切な突破口となった」と記したように、「ご訪問が中国に利用された」(閣僚経験者)
側面は否定できない。
さらに江沢民前国家主席は、両陛下ご訪問後も「反日教育」を強化し、反日デモが
繰り返されてきた。
北京五輪開会式では、ドイツやチェコ、ポーランドなどの首脳が欠席を表明している
ほか、英国のチャールズ皇太子も不参加を明らかにしている。
●=「深」のさんずいを「おうへん」に
ソース:産経新聞
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
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