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★五輪聖火、世界の旅へ 妨害も懸念
北京に到着した聖火が、いよいよ世界を巡る。３１日、厳戒態勢下で行われた天安門広場での聖火歓迎式典は
混乱なく終わり、聖火は１日、カザフスタンのアルマトイへ向かう。中国のチベット自治区の騒乱鎮圧に対して
国際社会の批判が強まる中、今後はトラブルの発生も懸念されている。
（図）聖火リレーのルート
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聖火リレーは、採火式があったギリシャ、中国のほか１９カ国で行われ、世界で約２万２０００人が参加、
約１３万７０００キロの距離に及ぶ。４月２日にアルマトイで実施した後、各国を巡り、開幕１００日前の３０日
に香港へ到着。５月２日に香港、３日にマカオでリレーを行い、４日、海南島の三亜から中国本土に入る。
５月にはエベレスト登頂が予定され、６月２０日にはチベット自治区のラサでリレーがある。
今回はチベット問題で注目を集めているが、過去にも活動家の標的になってきた。０６年トリノ冬季五輪でも、
無政府主義者がトーチを奪ったり、抗議活動の影響でコースが変更されたりした。聖火リレーへの攻撃は
活動家の示威行為になるし、コース全体の警備には限界もある。当面は、人権問題に関心が高い欧米の
主要諸国では最初となる６日のロンドンでのリレーが注目される。
中国外務省の秦剛副報道局長は「リレー通過国の関係当局を信じている。彼らにも、リレーが順調に行われる
ことを保証する義務がある」と各国にくぎを刺している。
しかし民主国家では、合法的なデモは許される。国営新華社通信は採火式から２日後、妨害活動に初めて
触れた記事の中で「聖火リレーは、ほぼすべての五輪で妨害に遭っている。今回もこうした騒動があって
不思議ではない」と報じた。北京五輪固有の問題ではないとアピールする狙いがあるとみられる。
（asahi.com 2008年04月01日00時45分）
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