08/04/01 00:08:26
開幕まであと130日。
北京オリンピックの聖火が天安門広場に到着しました。
聖火リレーは4月2日にスタートしますが、チベット問題で国際社会からの批判が高まっ
ており、各地で抗議行動が予想されています。
31日午前、ギリシャのアテネから北京に届けられた聖火。
市内では厳重な警備態勢が敷かれるなか、聖火は天安門広場に運ばれました。
胡錦濤国家主席が点火した聖火は、中国の国民的ヒーロー、劉翔選手に手渡されまし
た。
五大陸13万7000キロをめぐるオリンピック史上最大規模と言われる聖火リレー。
しかし、抗議デモなどの不測の事態を警戒してでしょうか、大勢の警察官が会場で警戒
に当たっています。
式典の華やかさとは裏腹に、会場では厳しい安全検査が行われるなど、ピリピリとした
雰囲気に包まれました。
ギリシャで行われた採火式では、チベット暴動を弾圧した中国政府の対応をめぐって式
典を妨害する抗議活動があったほか、その後も各地で中国政府に対するデモが相次い
でいます。
「関係当局の協力のもとで、聖火リレーは必ずや円満に成功すると信じている」
(北京五輪組織委員会 劉淇 会長)
不測の事態が起きないようクギを刺す会長。式典では、チベット人など少数民族による踊
りを披露するなど、民族の団結をアピールしました。
「とてもうれしいです。興奮しています」
「北京五輪をボイコットするなら、もう二度と五輪に参加しなければいい。五輪は政治と関係
ない。中国の政治のどこが悪い?」(北京市民)
6月20日と21日には、大規模な暴動が起きたチベット自治区ラサを通る聖火リレー。
平和と友好のリレーを強調する中国政府ですが、チベット問題の対応をめぐる国際社会の
批判が強まるなか、世界各地で抗議デモが予想されます。
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