08/03/24 00:23:20
ローマ法王ベネディクト16世(Benedict XVI)は23日、キリスト教の復活祭(イースター)の
恒例メッセージの中で、チベット、中東、アフリカなどの「平和と共通の利益を守る解決法を」
と強く訴えた。
法王の恒例メッセージ「ウルビ・エト・オルビ(「ローマと全世界へ」の意)」の中でベネディクト
16世は、「ダルフールやソマリアなどのアフリカの地域や苦しみ続ける中東、特に聖地(パレ
スチナ)やイラク、レバノン、そして最後にチベットなどをどうして思い出さずにいられよう。
そのすべての人々に、平和と共通の利益を守る解決法を見出すようわたしは促したい」
と述べた。
バチカン市国のサンピエトロ広場(St. Peter's Square)で雨の中、巡礼者たちを前に、全世界
11億人のカトリック信者の長であるローマ法王は「この厳粛なる日から、前方に差す光の筋が、
世界のすべての場所で行く手を照らすように」と願った。
復活祭の日曜日は、聖金曜日(Good Friday)に十字架にかけられたイエス・キリスト
(Jesus Christ)の復活の日。
ローマ法王は前週19日、チベット暴動に関してそれまで守っていた沈黙を破り、暴力を停止し、
「対話と寛容」をと呼びかけた。
イタリアの報道によると、中国政府はこの呼びかけを拒否し、秦剛(Qin Gang)外務省報道官
は翌20日、「寛容というものは、法によって罰せられるべき犯罪人のためには存在しない」
と強くはねつけた。
恒例メッセージの後、法王は67か国からサンピエトロ広場に集まった数百万人の人々に、
イースターの祝福の挨拶を63の言語で届けた。(c)AFP
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