08/03/22 11:21:56 Zfre4ua5
>>1のつづき
【四国新聞コラム】=「3月22日付・本当に怖いもの」
「暴動よりも怖かったのは…」。中国チベット自治区ラサで14日に起きた大規模暴動。
その発生に遭遇した県出身の女子大学生から話を聞いた。彼女を心底怖がらせたのは
暴徒ではなかった。
チベット民族の群衆から中国人(漢民族)に間違われ、路地裏に連れ込まれそうになった。
様子を撮影していた同行者のカメラが奪われた。かくまわれた先では砲撃のような音を
何度も聞いた。ホテルに戻る途中、暴徒に襲われ煙を上げる街も見た。
ほんの数時間で街の様子が一変したのだから、怖くないわけがない。でもチベット民族は
日本人を狙わないとの確信もあった。自分のカメラは無事だったし、けがなく日本への帰路
にも就けた。本当の恐怖はまだ先にあった。
出国前に立ち寄った上海。NHKのニュースを見ていたら、突然チベットの場面で画面が
消えた。現地情報を知るためのウェブサイトは接続できない。それらに代わるように、違和感
のある官製ニュースが流れていたという。
目の前で繰り広げられる暴動は怖いが、矛先が違えばまだ安心できる。暴動そのものの
隠蔽[いんぺい]も怖いが、それだって隠す側は「悪」だと宣言するようなものだから分かり
やすい。食品に限らず情報開示を偽装するのが最もたちが悪く、最も背筋を寒くする。
今なおラサには外国メディアは入れず、国連の調査も拒まれている。正確な死者数すら
分からない。「危ないところって印象がつくと嫌だな」。チベットの自然と人を愛する彼女の
願いがむなしく響く。
ソース:四国新聞
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