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2008年4月26日長野。
チベット問題に絡む聖火リレー反対派と、それを阻止する
中国から派遣された男たち。
「現場の混乱を未然に防ぐため。」との、建前の観点から、想像を絶する
警備体制を引く日本の警察。罵声をぶつけ合う在日中国人と右翼の街宣車。
一般の観客。野次馬等により現場は大混乱を喫していた。
事前の打ち合わせでは二人しか並走が認められていなかったにも
かかわらず、いつの間にか周りを100人近い中国人が完全防御している。
そんな状況に気づいたからか。
ついに度重なる警備にもかかわらず、第三走者として走る萩本欽一氏の下に
容赦なく水が掛けられ、聖火を奪い取ろうとする"国境なき記者団"の間で
もみ合いがはじまる。
止めに入る警察。力で征しようとする中国の青ジャージの男たち。
ついに見境なく過去の恨みを晴らすかのように暴れだす在日中国人達で現
場は大混乱に陥る。
既にこの日のために集められた欽ちゃんファミリーは、
頭を割られた勝俣。逃げた見栄晴、来なかった清六、来られなかった坂上
など大半は息絶えている。
もはや一刻も猶予は許されない。まさに風前の灯の聖火と欽ちゃん。
そんな時である。
駐車場横、スーパーの隣に泊めてあったハイエースの上に、仁王立ちする
男の影。
右手にバット 左手にグローブ。胸には燦然と輝くGolden Golds の文字。
「その御方には一瞬たりとも触らせはせん!」油断すると故・破壊王にも
似た勇ましいけど貧相に中途半端に痩せたその男は、颯爽と恩師のもとに
走り寄る。が、日本、中国入り乱れた警備は物凄く、一瞬たりとも近づけ
ない。さらにはバットという凶器と股間を持ていた事で殴られ押さえつけ
られ、「前回は流れ上、掛けられなかったっけ」などと思いながら手錠を
掛けられ強制連行。
去り行く意識の中で耳元で微かに聞こえてきた「なんでこうなるの。」は、
果たして思わず欽ちゃんが発した声かはたまた、自分の心の声だったのかを
確かめるすべはない。
皮肉にも、おかげでものすごい視聴率を弾き出したこの生中継。
見ていた視聴者の間から、「奴が居た」「この混乱に乗じて復帰を狙ってい
たあの男が居た!」「油谷さんだ」等の目撃談があがり、ネットを中心に
鮮明な画像探しが始まる。
当然翌日の新聞は全てがこの混乱を伝える記事で埋め尽くされる。
その片隅に2行だけ、「お騒がせ元タレント。現場で大立ち回りも本人3週間
の怪我でまたお騒がせ」が載る。
「スッキリ」のキャスターはその扱いの小ささに、"楽屋で"涙したという。