08/03/19 22:10:15
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「アトマウス(atomaus)」で有名な李ドンギが2年ぶりに国内で個展を開く。アトマウスは日本のアニ
メキャラクター「アトム」と米国ディズニーのキャラクター「ミッキーマウス」が結合された形態だ。
アトムに似ているようで、見直せばミッキーマウスに似ている。アトマウスはユニホームを着ている。
このユニホームは1970、80年代の韓国男子学生たちが着た制服のようだ。ユニホームにはボタンが付
いていて、胸には名札の代わりにAというアルファベットが位置する。最初、作家はアトマウスの初め
の文字としてAを選択したが、Aにはどんな固定された意味も付与しなかった。以後、人々はこのAを多
様に解釈し始めた。例えば美術(art)のA、最高を意味するエース(ace)のA、原子(atom)のAなどだ。
またアトマウスは背中にマントを着けているが、マントは映画とマンガのスーパーヒーローたちがお
決まりで着る小品だ。
展示会の題名「ダブル・ビジョン(Double Vision)」が意味深長だ。過去15年間、李ドンギはアトマウ
スを中心にしたポップアートスタイルの具象絵画を描いて来た。ところが今回の展示で初めて抽象画
が登場した。彼はキャンバスを上下で二等分して上部には抽象画を、下の部分にはアトマウスを描い
た。以前までの作業が比較的平面的だったが、今回の作業は立体的形象を帯びる。合わせれば特定の
事件を暗示する動作と品物が登場してまるでアニメーションの一場面が止まったような印象を与える。
すなわち特定のナラティブが内在しているようだ。一方上部の抽象にはストーリーが最初からない。
抽象は幾何学的(geometric)ではなくて、生物形態的(biomorphic)でもない。規則にこだわらずに絵の
具を荒く厚く塗ったため、ただ絵の具の固まりそのものに見える。
立体的形象作業で均衡と共存を追求
李ドンギのイメージは世の中のすべての複雑な要素と連関している。その中には抽象と具象、物質と
精神、高級文化と大衆文化、崇高とシミュラークル、重さと軽さ、実在と幻想、内部と外部などが混
在する。李ドンギは「何も創造しない作家になりたい。創造しないことは実は非常に自然な事だ」と
言うように、どんな主張をするとか判断できない。
だから作家の主観的世界から脱するという意味でこれを「非主観的作品」と称することができる。
‘客観的’または‘反主観的’であることとは違う概念だ。むしろお互いに異質なあるいは対立した
二つの領域の間の均衡と共存が彼が追い求める芸術世界だ。展示は3月29日まで清淡洞「ギャラリー
2」で開かれる。
リュ・ハンスン、美術評論家・国立現代美術館学芸研究士
ソース:週間東亜(韓国語)創造しないように創造したアトマウス
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