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2008年03月19日18時58分
チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世は19日、亡命政府のあるインド北部ダラムサラで、
中国チベット自治区ラサを目指してデモ行進を続ける活動家グループの幹部と会談し、行進の中止を求めた。
亡命政府報道官が明らかにした。
ダライ・ラマが、中国との対話を通じて外交・国防を除く「高度な自治」を求めているのに対し、活動家グループは
批判的で、チベット独立を主張している。抗議行動が過激化してチベット人社会が分裂するのを避ける狙いとみられる。
会談に出席した活動家の一人は「要請への対応を決めるには少し時間がかかる」と語った。
会ったのは、ダラムサラに本拠を置く「チベット青年会議」のリグジン代表ら。同会議を含む5団体が10日に
ダラムサラを出発、ラサを目指すデモ行進を主催している。参加者約100人が13日、インド警察に逮捕されたが、
15日、約50人で中国国境に向け行進を再開した。
ダライ・ラマの要請の背景には、対話路線に「成果がない」との不満が広がっていることへの懸念がある。
自身も16日、「多くのチベット人が批判的なのは知っている」と語った。
これに対し、リグジン代表は17日、「路線の見直しを望む。チベット人は独立を支持している」と発言。
ダライ・ラマが北京五輪開催に賛成する姿勢も批判している。
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