08/03/17 11:45:07
★情報統制を超えて漏れ聞こえるラサの悲鳴をきけ!
■国内はヨウツベも、BBCもアクセス禁止。ラサの電話は故障を装い、メールは届かない。一方で、中国CCTVは、
抜き身の刀をさげた凶暴そうなチベット族の暴徒の姿をうつし、チベット族の無法を強調している。
中国のネット世論は「チベット独立派を殲滅せよ!」「不要軟手(手加減などいらない!)」と雄叫びをあげ、鎮圧部隊
は正義の味方扱いだ。見事な情報統制と世論誘導!さすが。
■しかも、これだけの無法行為がありながらも、国際社会では北京五輪ボイコット要求拒否が主流。
さすが!中国の外交力、そしてパブリック・ディプロマシー力。日本も爪の垢でも煎じてのませてもらおう。
■今回、中国はCCTVなどで、現地の暴動の映像を流したが、中国的にはこれが成功だった。隠蔽しなかった分、
情報公開の透明性は前よりまし、と国際社会に思わせ、海外メディアも、この同じ映像使い、公式発表を中心に
報道した。赤い衣のラマ僧が商店を破壊したり、チベット族の若者が中国国旗・五星紅旗を燃やしたりしている映像。
それだけで、テレビを見ている一般の人々は、中国もこんな凶暴なやつら抑えるには、多少の暴力もしかたなかった
んじゃないか、と思いかねない。実際、日本の知人とさきほど、電話で話したら、そういう意見だった。
■しかし、この暴動が起きたきっかけは何だったのか?そこを忘れてはならないと思う。この暴動事件を「一部血の
気の多いチベット族大騒ぎ」で納得してもらっては、彼らがあまりにあわれだ。暴動は一刻も早く収まってほしいが、
今回の件では中国当局に非があることは、きっちり日本もふくめ国際社会として認識を一致させてほしい、と切に願う。
■16日夕、14日夜にチャットした友人と再びつながった。検閲ワードをさけながら、書いては速攻で削除しながらの、
あわただしいチャットで、情報量は多くない。チベット自治区にネット・ユーザーは32万人しかいない。中国全土では
2億1000万人もいるのに。しかもその32万人の多くは漢族だろう。チベット族でネットを自由に扱える人間は、限定
されていて、監視を受けやすい。そういう危険を承知の上で、グレート・ファイヤー・ウォールをかいくぐって私に何か
を伝えようとしてくる彼女。もちろん、彼女のもたらす情報がどれほど正確か、検証するすべはない。だが彼女との
チャット文面からにじむ焦りと民族の悲哀に、私は当局発表より、真摯なものを感じるのだが、みなさんはどうだろうか。
■彼女、ラインオン。
彼女「ハロー、ここは悪くなっている」
福島「ハロー?元気?」
彼女「今、入ったばかりの情報だけど、シガツェで抗議行動(衝突?)が起きている。」「ナクチェ県でも」
福島「どのくらい大きい?」
彼女「大きいわ、人数は調べているところ。僧侶はまだ含まれていない。」
福島「ラサはOK?」
彼女「外出禁止令が出ている。外に出ると撃たれるわ。街は軍だらけよ」「ラサは静か。でも郊外で抗議行動(衝突)
は起きている。(ずらずらと地名がでてくる、五カ所くらい。あっという間に削除でメモれなかった!)」(つづく)
(イザ! 北京趣聞博客 (ぺきんこねたぶろぐ) 2008/03/17 04:19)
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