08/03/15 17:10:45
起亜車労使見学団“トヨタに衝撃”①②
URLリンク(japanese.joins.com)
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“回る組立ライン”…無駄話する暇はなし
11日、日本の豊田市にあるトヨタ自動車工場。
勤労者たちがロボットのように少しも乱れることなく働いている。
「殺人的な労働強度だ。仲間同士で無駄話する暇さえない。作業を改善して工程時間を
縮めたのが経営陣の利益となって渡るだけだったらこれは労働搾取だ」(起亜自動車労組幹部Aさん)
「トヨタの労働者たちは話をする余裕もない。しかし自ら労働搾取だとは思わない。
工程時間を減らそうと最善を尽くすことに自負心を持っている」(チョン・ウソク中京大教授)。
今年、労使交渉を控えて起亜(キア)車労使が10日から4日間の日程でトヨタを訪れた。
労組幹部5人、会社側5人、専門委員4人など、14人の名古屋工場訪問団は、特に今年の
交渉の最大懸案である昼2交代制施行問題をめぐり、トヨタから答えを得ようとしていた。
現代(ヒョンデ)・起亜車労使は現行の昼夜2交代(午前8時30分~午後7時30分、午後8時30分~
午前7時30分)体制を世界的情勢に合わせて来年から昼連続2交代(たとえば午前6時~午後3時、
午後4時~午前1時)に変えることで合意し、詳細施行案を交渉しようとしている。
まず見学一行が工場正門を通過して目撃したのは、トヨタ労組幹部20人の“静かな”デモだった。
最終段階に来た賃金交渉を控え“交渉日の最後まで、最後まで”と書かれたプラカードを持って
集まっていた。作業ラインを止め、数百人が集まって実力行使をする国内事業場の様子と全く違うからか、
起亜車一行の表情は変わった。組立ラインに行ったとき、無表情な顔で休まず手を動かす勤労者たちの姿に、
労使とも唖然としていた。
「だから世界一なんだ」
ある起亜(キア)自動車労組幹部は「とうてい我が国の勤労者たちはついていけない。ああだから世界一なんだ」
と言った。
工場見学後のセミナーで、労組幹部Aさんは「我が労組はトヨタから学ぶことが多い。我々経営陣も
トヨタのように透明経営と雇用安定に力を尽くす姿勢を見せなければならない」と述べた。
トヨタ勤労者が不満をあまり言わないのには、多くの理由があった。正規職は60歳停年が保障される。
工場勤労者は健康さえ許せば65歳まで働くことができる。賃金も同種業界最高水準だ。我が企業より
雇用安全性がずっと高い。
起亜自動車訪問団は、初日、中京大でトヨタの昼2交代導入に関する勉強会を用意した。
同大学のトヨタの専門家である猿田正機、チョン・ウソク教授の発表と討論が行われた。
猿田教授が「トヨタは他の名目の手当を新設して相当部分を補ったが、生産量減少分は転換配置で
生産性を高めて補った」と言うと、労組関係者たちからは表情をこわばらせていたのがありありと見えた。
労組幹部Bさんは「労組は名分を重視して強く声をあげたりするが“労組も会社を生かすことに賛同する方に
変わらなければならない”という声が、勤労者たちの間で大きくなっている」と話した。