08/03/15 15:10:29
昨年12月、ドイツの潜水艦メーカーが韓国海軍に引き渡した、韓国初の214級潜水艦(1800トン級)
である「孫元一(ソン・ウォンイル)艦」(写真)が、騒音などの問題を抱え、作戦を遂行する上で影響を
及ぼしかねないことが分かった。
潜水艦はスクリューを回転させて進むが、これに伴って生じる音が敵艦に探知され、追跡・攻撃されるため、
騒音が大きいというのは致命的な欠陥になる。
軍の消息筋は14日、「孫元一艦の騒音が、ドイツHDW社とのライセンス契約書に記された基準値を
上回っているため、建造した現代重工業で来月中にスクリューの推進軸を交換することにしているという」
と語った。孫元一艦は現代重工業がドイツのHDW社とライセンス契約を結び、設計図と技術の提供を
受けて建造した。
HDW社は、孫元一艦の騒音の問題が解決できていないため、昨年末に韓国海軍に引き渡す前、
「50億ウォン(約4億9700万円)の保証金を設定して引き渡した上で、1年以内に問題点を解決していく」
という内容の瑕疵(かし)保証契約を結んでいたことが分かった。海軍は1隻当たり約3500億ウォン
(約347億5800万円)の214級潜水艦を3隻導入する計画を打ち出しており、昨年には2隻目の「鄭地艦」
が進水した。さらに2010年までに、3 隻目の進水が予定されている。
また、2005年には随意契約の形でさらに6隻導入することを決め、現在HDW社との間で最終交渉を
行っている。18年までに建造される6隻の導入にかかる費用は1隻当たり約5000億ウォン(約496億5400万円)
に上るとされている。
214級潜水艦は、韓国が導入するのに先立ち、ギリシャがドイツから輸入する契約を結んだものの、
06年に騒音問題をはじめとする設計・建造上の瑕疵を理由に引渡しを拒否し、外交摩擦に発展する
事態となった。
■ソース(朝鮮日報)(ユ・ヨンウォン記者)
URLリンク(www.chosunonline.com)
※写真
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