08/03/15 12:42:18
【コラム】外務省報道官の「暴言」と中国人の傲慢さ(上)(下)
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中国人と接触しながら生活していると、急に傲慢(ごうまん)になる人と出会うことがある。
生活が苦しいときには低姿勢で懸命に働き、困難に耐えるが、ちょっと豊かになると空にあごを
突き出すように偉そうにふるまう人たちがいるということだ。食べるにも困っていた「老百姓」
(一般市民)の暮らし向きが良くなり、胸を張って生活する姿は喜ばしいことだが、中国外務省の
官僚の態度は最近見るに堪えない。
中国外務省の秦剛副報道局長が11日、中国の人権状況を一貫して告発してきた米ヒューマン・
ライツ・ウォッチに対し、「斜視と白内障を患っている上、色眼鏡をかけている」などと聞き苦しい言葉を
浴びせたことも、傲慢さから出たものだ。中国の経済力と国力が向上したという自信感がごう慢さに化け、
100人を超える外国人記者が集まった記者会見場でそんな言葉を並べたのだ。秦剛副報道局長は、
中国が知的財産権を守らないという米国人記者の質問に対し、「それならば米国は紙、火薬、羅針盤、
印刷術という中国の四大発明品に対する知的財産権の使用料を支払え」と話にならない発言をして、
外国人記者をあきれさせたことがある。
しかし、秦剛副報道局長だけがこうした病気にかかっているわけではない。北京の人民大会堂で12日、
記者会見を開いた楊潔チ外相もひどい傲慢症にかかっているようだ。現在開かれている全国人民代表大会
(全人代、国会に相当)で発足する新指導部の外交政策を説明した楊外相は唐突に「中国語は世界で
最も習いやすい言語だ。そうでなければ13億人もの人々が中国語を話している現象を説明できない」と話した。
外国記者を笑わせるつもりだったのだろうが、誰も笑えなかった。
楊外相の症状は深刻なようだ。北京五輪に出場を予定している多くの外国人選手が北京の大気汚染を
問題として取り上げていることについて、楊外相は「多くの中国人選手が北京の競技場で世界記録を
破っていることを忘れないでほしい」と言ったかと思うと、「他の国で新記録が出ないならば、北京に来て
試してみることを勧める」とまで言ってのけた。北京五輪の開催年に当たる中国で飛行機に乗ってテロに遭う
心配はないかという英紙記者の質問に対しても、楊外相は「中国は世界で最も安全な国だ。信じられないならば
中国による英国や米国の大使に聞いてみてほしい。間違いなく中国は安全な国だと言うはずだ」と続けた。
傲慢ぶりが絶頂に達したのは、「自分がどんなスタイルの外交官だと思うか」との質問が飛んだ時だった。
答えは「中国の歴代外相には共通点がある。それは国家と人民に忠誠を誓うことだ。わたしは新任の外相
として祖国と人民のことを深く胸に刻み職責を忠実に遂行する」というものだった。ジョークを期待していた
外国人記者はただ黙り込むしかなかった。
駐中国大使を6年務めた金夏中(キム・ハジュン)統一部長官は、大使時代の著書『台頭する竜・中国』で、
「隋の煬帝の高句麗侵攻は誇示欲の強さによるものだったし、唐の太宗も傲慢な性格のために韓半島
(朝鮮半島)を攻撃したがうまくいかなかった。自らを過信したことが清朝の没落を招いた」と書いた。
歴史的に中国が傲慢になり始めた時期には、韓半島に住む人々は注意が必要だという指摘だった。
中国外務省の官僚には謙虚さを求めたい。
朴勝俊(パク・スンジュン)北京支局長