08/03/15 10:43:50
鉄筋の次は生コン、納品中断で工事進まず（上）（下）
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14 日午後の京畿道驪州郡陵西面。生コンクリートを生産するS工場は非常に静かだ。
普段は工場で生産される生コンクリートを休む間もなく運び出していた生コンミキサー車
20数台も、駐車場に停められたままだ。工場の正門前では、「低価格での納品を強要する
建設会社は立ち去れ」と書かれたピケットを持った生コン企業の社員30数人がデモを
繰り広げている。社員の一人、パク某さん（45）は「砂やセメントなど原材料価格が急激に
上がっているが、納品単価は1年前と同じで、生産すればするほど損害が広がっている」
と述べた。
今月13日から驪州と利川地域の生コン業者が納品価格引上げを要求して生産を中断し、
この地域の建設現場でのコンクリート作業が2日間完全にストップしている。
◆鉄筋不足に加えて生コンも
周辺のC建設のマンション工事現場では重機が見当たらない。ポンプ車などの重機取り扱い
業者も単価の引き上げを要求し、操業を中断したからだ。またD建設のマンション工事現場では、
この日7階から8階のコンクリート作業のために10数人の作業員が夜明け前から現場に出ていたが、
生コンが到着しなかったことから何もせず帰宅した。
現場責任者のキム某さん（40）は、「今年初めは鉄筋の供給が進まず工事が中断していたが、
今度は生コンも手に入らなくなって仕事ができない状況だ。原材料不足で予定通りに工事が
進められなくなった」と述べた。1000戸のマンションを建設している近くの工事現場でも、生コンの
供給がストップし、多くの作業員が何もできないまま待機していた。
◆アスファルト・重機関連企業も操業ストップを宣言
原材料価格の急激な上昇により、納品価格の引き上げを要求して操業を中断する業者が増えている。
驪州と利川に続き、全国の生コン工場も19日からの生産中断を予告している。
道路舗装に用いられるアスファルト混合物（アスコン）を生産する組合も、納品価格の引き上げが
受け入れられなければ4月から操業を中断すると宣言した。アスコン組合のキム・ドクヒョン専務は、
「アスコンの原料となるアスファルト価格が原油価格の高騰で、昨年2月には1キロ当たり260ウォン
（約 26円）だったのが、今は460ウォン（約46円）へと2倍近くになった。アスコン業者だけが損をする
わけにはいかない」と訴えた。ポンプ車などの重機を運用する企業も料金の引き上げ要求が
受け入れられなければ、全国レベルでの操業中断を実行に移すという。資材価格はすでに大幅に
上がっているが、すでに分譲されたマンションの価格を引き上げるわけにはいかない建設会社としては、
価格引き上げの要求に応じるのは難しいという立場だ。慶南企業のイ・ジョンフン次長は、「鉄筋やPVC
（ポリ塩化ビニル）パイプなど資材のほとんどが、昨年に比べて20%から50%も価格が上昇している。
原材料価格が上がった生コン業者の事情が理解できないわけではないが、建設会社だけが損害を
被るわけにはいかない」と述べた。
◆協議体を構成してお互いが少しずつ譲歩を
納品価格引き上げ問題による対立は今後もさらに悪化する可能性が高い。国際的な原材料価格が
上昇している上に、最近はウォン安までが重なり、輸入価格も急激に上昇しているからだ。サムスン
経済研究所のチャン・ジェチョル研究委員は、「原材料価格の急激な上昇やウォン安がすぐに解決する
可能性はゼロだ。労使政協議会のように生産団体による協議組織を構成し、お互いが少しずつ譲歩する
知恵を発揮する以外に解決の方法はない」と述べた。
利川＝洪源祥（ホン・ウォンサン）記者
朝鮮日報／朝鮮日報JNS