朝日新聞社説】納税して社会を支えている永住外国人、地方参政権を認めないのは公平欠く 単一民族神話を乗り越えよ★3[3/10] at NEWS4PLUS
朝日新聞社説】納税して社会を支えている永住外国人、地方参政権を認めないのは公平欠く 単一民族神話を乗り越えよ★3[3/10] - 暇つぶし2ch1:春デブリφ ★
08/03/11 00:01:11
希望社会への提言(20)―「単一民族神話」を乗り越える

・外国人の子どもに、日本語などの教育支援を
・多民族が「隣人」として共生する社会を築く

急速に進む高齢化や人口減少にどう対応するべきか。この社説シリーズで、少子化
対策の充実や貧困に苦しむ若者の自立支援を提言してきた。

もう一つ、ここで考えておかねばならないことがある。どのように外国人を受け入れ、
その人々とどんな関係を築いていくべきか、という問題だ。

外国人登録者は06年末で最高の208万人になり、90年ごろに比べ倍増した。
やはり在日コリアンが60万人で一番多いが、急増したのは中国人56万、
日系ブラジル人31万、フィリピン人19万など「ニューカマー」と呼ばれる人々だ。

都会の工場から農漁村まで、外国人の働く場は全国に広がっている。結婚も06年は
16組に1組が国際結婚。4万5000組近くのカップルが生まれた。

外国人がごく身近に住む社会へ向け、すでに歩み始めているのだ。

日本の労働力人口は90年代末から減少に転じた。働く女性や高齢者がもっと増えた
としても、20年ごろには労働力不足が深刻化する。政府は「単純労働者や移民は
受け入れない」という方針を、早晩、手直ししなければなるまい。

それならば、心を開いて外国人を受け入れ、個性や多様性に富んだ共生社会をめざした
方がいい。外国人も働いて税金や社会保険料を払い、産業や福祉の担い手に加わって
くれるのだから、日本の活力がそれだけ保たれる。

こんな未来図を描いて、いざ足元に目を移すと、外国人の受け入れ態勢が未整備な
ことにぞっとさせられる。

ニューカマーの大半が不安定な非正規の労働者として働かざるをえず、日本語を学ぶ
余裕がない。社会になじんでいないから、ゴミ捨てのルールなど社会生活の慣習を守れず、
地域や職場で摩擦が起きている。早く手を打たなくては、社会に亀裂が広がりかねない。

ニューカマーだけが固まって孤立するのを防ぎ、地域社会に溶け込めるようにして
いかなければいけない。政府は地方自治体やNPOと連携して、総合的な対策を打ち
出すべきだ。

なによりも急がねばならないのは、子どもたちへの教育支援である。

日本で生まれ育った在日コリアンとは異なって、ニューカマーの子どもたちの多くは
日本語が上手ではない。このため学校の授業についていけず、高校への進学率が低い。
学校に通わなくなり、非行に走る例も少なくない。

東京でも外国人比率が高い新宿区で、昨年6月、区とボランティア団体による日本語
教室「みんなのおうち こどもクラブ新宿」が始まった。中国や韓国、タイから来た33人
の小中学生が、放課後に補習している。
(続く)
■ソース(朝日新聞)
URLリンク(www.asahi.com)
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