08/03/07 23:29:27
スルガコーポ、無資格立ち退き交渉―委託費などに42億円、暴力団への流れ捜査。
東証二部上場の不動産会社、スルガコーポレーションのビルを巡る弁護士法違反事件で、
スルガコーポが不動産仲介会社、光誉実業(大阪市)側に入居者との立ち退き交渉の業務委託費
などとして約四十二億円を提供していたことが四日、警視庁組織犯罪対策四課の調べで分かった。
うち十数億円が光誉側の利益になったという。
組対四課は逮捕した光誉実業社長、朝治博容疑者(59)が山口組系暴力団と関係が深いとみており、
スルガコーポの提供資金の一部が暴力団に流れた可能性もあるとみて追及する。同課はスルガコーポ
もこうした事情を知りながら光誉に交渉を委ねた疑いが強いとみており、四日までにスルガコーポの
岩田一雄会長兼社長(69)=同日付で社長辞任=ら幹部約十人を任意で事情聴取した。
調べによると、朝治容疑者らは二〇〇六年十月までの約一年間、弁護士資格がないにもかかわらず、
スルガコーポの依頼で同社所有の「紀尾井町TBRビル」(東京・千代田、現在は駐車場)の賃借人
約二十人と立ち退き交渉をした疑い。
スルガコーポは光誉側に業務委託費として約三十七億円を提供。ビルを光誉にいったん譲渡した形を
とったため、交渉期間中の家賃収入全額(約五億円)も支払ったという。光誉側の利益は入居者への
立ち退き料や経費を差し引いた十数億円。スルガコーポは退去後にビルを解体し、取得価格より
約九十億円高い価格で売却したという。
スルガコーポはほかにも都心などのビル四棟で立ち退き交渉を光誉に委託。それぞれ業務委託費など
を支払っており、組対四課は五日に横浜市のスルガコーポ本社を家宅捜索するなどして資金の流れの
解明を急ぐ。
同課は四日、光誉の関連会社役員で韓国籍の趙浩一容疑者(43)ら二人を弁護士法違反容疑で
新たに逮捕し、事件の逮捕者は計十二人になった。
ソース:日経ナビ2008 [3月5日/日本経済新聞 朝刊]
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