08/03/05 12:26:12
1934年無声映画『青春の十字路』のオリジナルネガが国内で発見された。
現存する最も古い韓国映画フィルムが新しく発掘された。
1934年安鍾和(アン・ジョンファ)監督が演出した無声映画『青春の十字路』だ。
これまでで最も古い韓国映画フィルムである『心の迷い』(1936)より2年も前の作品だ。
韓国映像資料院は4日ソウル上岩洞(サンアムドン)のシネマテックKOFAで『青春の十
字路』の一部を公開した。
いままで発見された韓国映画の貴重な資料は海外で所蔵されていた複写版がその多く
を占めていたが、今回は原本(オリジナルネガ)フィルムが国内で発見されたという点で
意味が大きい。
趙善姫(チョ・ソンヒ)映像資料院長は「日本の植民地支配から解放された直後から団成
社(タンソンサ)を経営してきた父親からフィルムを譲り受けたある個人の所蔵家を通じて
今回の映画を入手した」と明らかにした。
『青春の十字路』は故郷を離れてそれぞれ上京した若い兄と妹の視点から都市生活の
断面を描き出した無声映画だ。
この日公開されたシーンは金持ちの実家青年たちがゴルフに興じるシーンをはじめ、
当時のモダンな情景の描写に注目が集まった。
羅雲奎の『アリラン』でも主演を務めた女優申一仙をはじめ、金蓮實(キム・ヨンシル)、
李源鎔(イ・ウォンヨン)ら創成期における無声映画の名だたる俳優たちが登場している。
安鍾和(アン・ジョンファ、1902~66)監督は羅雲奎とともに釜山(プサン)の朝鮮
(チョソン)キネマで俳優として活動した後、監督としてデビューした。
デビュー作『花売り』(1930)から解放以後『彦星と織姫』(1960)まで延べ12本の映画
のメガホンを握ったが実際に安監督の作品が発見されたのは今回が初めてだ。
安監督は創成期の韓国映画会社を記録した『韓国映画の裏側こぼれ話』(1962年)も
出版した業績がある。
映画評論家のキム・ドンウォンさんは「『青春の十字路』は韓国初のトーキー映画『春香伝』
(1935)が登場する直前に作られた」と解説し「韓国の無声映画の成熟したを姿をよくあら
わしている作品」と評価した。
現在までに唯一、フィルムが残っている無声映画『検事と女先生』(1948)はトーキー映画
が一般化した時代に制作された作品だ。
『青春の十字路』は計8ロールのフィルムからなる。
映像資料院はこの中の損傷がひどく内容を確認できない1ロールを除いた残りの7ロール
(73分、18フレーム基準)を最近日本で復元した。
今回の映画は5月初めに行われる映像資料院開館記念映画祭の開幕作として一般に公開
される予定だ。
URLリンク(japanese.joins.com)
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