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<点描・北京五輪>朝倉浩之の眼・あの“首締め”DFも代表入り?中国、サッカーW杯予選に向け招集
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■■■■■2008年02月28日■■■■■
“首締め”DFもメンバー入り?中国代表がW杯予選に向け選手招集
あの「首しめDF」もメンバー入り…。
26日、中国サッカー協会は、中国代表の昆明合宿に参加するメンバーを発表。
これが、そのまま3月26日に行われるW杯アジア予選・オーストラリア戦のメンバーにつながる。
焦点は、何と言っても、先日の東アジア選手権の日本戦で、日本代表MFの鈴木と乱闘寸前の騒ぎを起こし、
「首絞め男」として大きな論議を呼んだリー・ウェイフォンの去就であった。
実はリーには、以前も“前科”があり、そのときには代表メンバーを外されている。
このことから、今回もメンバーを外されるのでは…という憶測が流れていたが、蓋を開けてみると、
メンバーにはしっかり名を連ねていた。
前回の東アジア選手権では、ディフェンス陣の力不足が明らかとなり、守りの要であるリーを欠くことは
あまりにも大きな痛手となる。大一番を前に、「けじめをつける」という“名”より、“実”を取ったといえよう。
アジアトップレベルの力を持つオーストラリアとの一戦は、中国のゴール前がかなり賑やかになるのは
目に見えている。ここでリーを欠くことで、ディフェンスに重大な問題が生じれば、サッカー協会側の
責任問題ともなりかねない。そういった配慮が、今回の選考の理由になったのだろう。
日中サッカー界の対立のみならず、大会そのものの存続まで揺るがしつつある「騒動」の“中心人物”が
メンバーに入ったことは疑問ではあるが、中国サッカー全体にとって、この上なく重要なオーストラリア戦
を前に、“きれいごと”を言っていられないというのが現実のようだ。
ただ、リー・ウェイフォンの次の試合でのプレーは、中国サッカーファン、メディアのみならず、アジア全体
から注目されることを忘れてはなるまい。その空中戦の強さから、「大頭」というあだ名で親しまれる
リー・ウェイフォン。大舞台で「汚名返上」なるかに注目したい。
今回の召集メンバーは、東アジア選手権で今ひとつだったディフェンス陣が大幅に強化されるものとなった。
オーストラリア戦は「ディフェンス重視」で臨むというドゥイコビッチ総監督ら首脳陣の意向が表れた格好である。
昆明は、陸上の高地トレーニング地としても知られる場所。決して、いい環境とはいえない場所を敢えて、
中国のホームの舞台に選んだ。ここに代表チームが先乗りして、現地の気圧に慣れた後、強豪を迎え撃とう
という算段である。中国代表のオーストラリア戦にかける並々ならぬ思いが表れているといえよう。
だが、その「思い」は決してラフプレーという形で表現されるべきではない…このことを代表メンバーが前の
大会を通じて学び取ったかどうか…そして、これを大舞台で生かせるかに注目である。
<注:この文章は筆者の承諾を得て個人ブログから転載したものです>